東京為替見通し=ドル円、日米10年債利回りの動向を睨みながらの展開か
8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米10年債利回りが一時3.6904%前後まで上昇したことで、欧州市場の安値130.60円から131.54円まで上昇した。ユーロドルは欧州市場の高値1.0761ドルから1.0710ドルまで下落した。ユーロ円は141.03円まで上昇した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、日米10年債利回りの動向を睨みながらの展開が予想される。
テクニカル分析で、それぞれの現在位置を確認しておきたい。
ドル円は、昨年10月21日の高値151.95円を頭とするヘッド・アンド・ショルダーを形成しつつあり、ネック・ライン(1)130.41円を巡る攻防戦が続いている。
現状は、第3波動(102.59円~151.95円)の半値押し127.27円が1月16日の安値127.23円で示現して、「半値戻し(押し)は全値戻し(押し)」の相場格言通りに反発し、ダブル・ボトム(127.23円・128.09円)を完成させつつあることで、上昇トレンドが再開する可能性(第5波動?)が高まりつつある。
米10年債利回りも昨年10月21日の4.335%を頭とするヘッド・アンド・ショルダーを形成しつつあり、ネック・ライン3.558%の攻防戦となっている。
日本国債10年物利回りは、ダブル・ボトム(▲0.291%・▲0.289%)が完成しており、上昇基調にある。
ユーロドルは、0.9536ドルから61.8%戻しの1.1274ドルを目処とする反発局面にあるが、ベアリッシュ・ウェッジ・フォーメーションを形成しつつあることで、反落の可能性が高まりつつある。
ポンドドルは、反発局面を形成していたものの、ダブル・トップ(1.2446ドル・1.2448ドル)が完成しつつあることで、反落の可能性が高まりつつある。
昨日発表された2022年暦年の経常収支は、11兆4432億円の黒字となり、前年の21兆5910億円から10兆1478億円減少した。原油価格の上昇や円安による輸入物価の上昇で、貿易赤字が21兆3881億円に拡大したことが背景にある。「第一次所得収支」(対外金融資産による利子・配当金)は35兆3087億円まで大幅に拡大したものの、海外の金利上昇を受けた本邦資本筋の債券売却が19兆2710億円だった。
本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入は9兆1880億円で、9月22日(2兆8382億円)、10月21日(5兆6202億円)、10月24日(7296億円)の3営業日に行われ、円安を阻止している。
(山下)
本日の東京外国為替市場のドル円は、日米10年債利回りの動向を睨みながらの展開が予想される。
テクニカル分析で、それぞれの現在位置を確認しておきたい。
ドル円は、昨年10月21日の高値151.95円を頭とするヘッド・アンド・ショルダーを形成しつつあり、ネック・ライン(1)130.41円を巡る攻防戦が続いている。
現状は、第3波動(102.59円~151.95円)の半値押し127.27円が1月16日の安値127.23円で示現して、「半値戻し(押し)は全値戻し(押し)」の相場格言通りに反発し、ダブル・ボトム(127.23円・128.09円)を完成させつつあることで、上昇トレンドが再開する可能性(第5波動?)が高まりつつある。
米10年債利回りも昨年10月21日の4.335%を頭とするヘッド・アンド・ショルダーを形成しつつあり、ネック・ライン3.558%の攻防戦となっている。
日本国債10年物利回りは、ダブル・ボトム(▲0.291%・▲0.289%)が完成しており、上昇基調にある。
ユーロドルは、0.9536ドルから61.8%戻しの1.1274ドルを目処とする反発局面にあるが、ベアリッシュ・ウェッジ・フォーメーションを形成しつつあることで、反落の可能性が高まりつつある。
ポンドドルは、反発局面を形成していたものの、ダブル・トップ(1.2446ドル・1.2448ドル)が完成しつつあることで、反落の可能性が高まりつつある。
昨日発表された2022年暦年の経常収支は、11兆4432億円の黒字となり、前年の21兆5910億円から10兆1478億円減少した。原油価格の上昇や円安による輸入物価の上昇で、貿易赤字が21兆3881億円に拡大したことが背景にある。「第一次所得収支」(対外金融資産による利子・配当金)は35兆3087億円まで大幅に拡大したものの、海外の金利上昇を受けた本邦資本筋の債券売却が19兆2710億円だった。
本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入は9兆1880億円で、9月22日(2兆8382億円)、10月21日(5兆6202億円)、10月24日(7296億円)の3営業日に行われ、円安を阻止している。
(山下)