東京外国為替市場概況・15時 ドル円、神経質

 10日午後の東京外国為替市場でドル円は神経質。15時時点では131.56円と12時時点(131.68円)と比べて12銭程度のドル安水準だった。雨宮日銀副総裁の衆院財務金融委員会での質疑応答では、「YCCには副作用がある」などの発言を受けて131.50円前後へ弱含んだが、「現段階ではさらなるYCCの柔軟化が必要とは考えていない」とも述べたことで131.81円前後まで反発。もっとも、その後は再び131.40円台まで戻り売りに押されるなど131円台半ばから後半を上下した。

 ユーロドルは売り一服。15時時点では1.0726ドルと12時時点(1.0725ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。正午前後の売りは一服し、1.0717ドルを安値にやや下げ渋っている。

 ユーロ円は15時時点では141.11円と12時時点(141.23円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。ドル円につれて上下しながらも上値が重かった。

 オセアニア通貨は弱含み。香港ハンセン株や上海総合指数が軟調に推移していることでリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨の売りが強まった。豪ドル円は91.03円、NZドル円は82.99円まで下落したほか、豪ドル米ドルは0.6911米ドル、NZドル米ドルは0.6302米ドルまで下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:131.38円 - 131.88円
ユーロドル:1.0717ドル - 1.0742ドル
ユーロ円:141.00円 - 141.50円

(山下)
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