欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、買い戻し

 10日の欧州外国為替市場でドル円は買い戻し。20時時点では130.89円と17時時点(130.44円)と比べて45銭程度のドル高水準だった。日銀新総裁の人事を巡る報道を受けて、17時過ぎに129.81円まで下押す場面があったが、その後は急ピッチで値を下げた反動から下げ渋る展開に。日銀新総裁に起用と報じられた植田和男氏が「現在の日銀の金融政策は適切、緩和の継続が必要」との見解を示すと一段と買い戻しが進み、一時は131.40円台まで下値を切り上げる場面も見られた。もっとも、報道前の水準を回復するには至らず、次第に上値も重くなった。

 ユーロドルは上値が重い。20時時点では1.0708ドルと17時時点(1.0741ドル)と比べて0.0033ドル程度のユーロ安水準だった。17時過ぎに1.0753ドルまで本日高値を更新したが、その後は対円でのドル買い戻しに伴う動きから上値が重くなった。時間外の米10年債利回りが3.69%台まで上昇幅を拡大したことも重しとなり、1.0692ドルの安値まで一転して売りに押された。
 
 ユーロ円は荒い値動き。20時時点では140.16円と17時時点(140.11円)と比べて5銭程度のユーロ高水準だった。17時過ぎに139.56円まで下げ幅を広げた後、いったんは植田氏の発言を受けて140.80円台まで買い戻しが入ったが、一巡後はユーロドルの下落につれて再び140.10円前後まで押し戻された。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:129.81円 - 131.88円
ユーロドル:1.0692ドル - 1.0753ドル
ユーロ円:139.56円 - 141.50円

(岩間)
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