今日の株式見通し-堅調か 米CPIを消化してナスダックが上昇

 東京市場は堅調か。米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が下落した一方、ナスダックが上昇した。ダウ平均は156ドル安の34089ドルで取引を終えた。注目の1月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る結果となり、ダウ平均は一時400ドル超下げる場面があった。ただ、前年同月比での伸び率は鈍化傾向が続いており、押し目では買いが入って中盤以降は値を戻した。米国の長期金利はCPIを受けて上昇しており、為替市場ではドル高・円安が進行。ドル円は足元133円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて125円高の27745円、ドル建てが135円高の27755円で取引を終えた。

 米国株はCPIを消化して値動きが荒くなったが、下を試して切り返している。何よりナスダックがプラスで終えているのは安心材料。CPIの発表時に最も警戒されていたのは、米国の主力グロース株が大崩れしてグローバルで株安への懸念が高まることであった。そうならなかった上に、為替市場では円安が進んでおり、日本株には追い風が見込まれる。ただ、米国の長期金利は上昇しており、インフレ長期化への警戒はくすぶる。また、本日米国では1月小売売上高の発表が控えている。強めに始まることにはなるだろうが、上値追いには慎重となり、場中は様子見ムードが強まると予想する。日経平均の予想レンジは27600円-27850円
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。