ロンドン為替見通し=本日も前半は英指標を見極め、後半に米指標控える
本日のロンドンタイムでも前半は英指標を見極め、その後はニューヨーク勢の参入後に予定される米指標を待つことになりそうだ。
ロンドン序盤に発表されるのが1月英消費者物価指数(CPI)。前月比・前年比ともに前回からの鈍化が見込まれているが、予想に沿った結果となった場合でも前年比伸び率は10.3%と高い水準のままだ。昨日発表された3カ月間の週平均賃金(賞与を除く)が前年比6.7%上昇と、上向きに修正された前回値6.5%から上振れた。本日のCPIでインフレ減速ペースの遅さが意識されるようだと英金利先高観が強まることになり、ポンドの下値も限定されそうだ。
昨日の結果を受けて短期金融市場は、英中銀による0.25%利上げが秋口までに3回(合計で0.75%引き上げ)実施される可能性を織り込み始めた。そこから年末利下げを期待する向きはまだいるようだが、本日の英インフレの結果次第で利下げは来年にずれ込むとする見方が優勢になるかもしれない。
ユーロドルは、欧州午後にラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の講演を控えていることもあり、やや動きづらいか。昨日の米消費者物価指数(CPI)後の乱高下で1.08ドル台を覗く場面はあったものの、基本は1.07ドル台で上下した。ラガルド総裁が先行きの金利見通しを明確にすれば動意付くかもしれないが、「データ次第」を強調するようだと(その可能性は高い)レンジを抜けるのは難しいかもしれない。
なおロンドン午後には、米国から1月小売売上高(前月比予想は前回マイナスからプラス振れ)、2月NY連銀製造業景気指数(予想は前回からマイナス幅縮小)などが発表される。
想定レンジ上限
・ポンドドルは14日高値1.2269ドル、ユーロドルは6日高値1.0805ドル。
想定レンジ下限
・ポンドドルは日足一目均衡表・雲の上限1.2085ドル、ユーロドルは明日の日足一目・雲の上限1.0676ドル。
(小針)
ロンドン序盤に発表されるのが1月英消費者物価指数(CPI)。前月比・前年比ともに前回からの鈍化が見込まれているが、予想に沿った結果となった場合でも前年比伸び率は10.3%と高い水準のままだ。昨日発表された3カ月間の週平均賃金(賞与を除く)が前年比6.7%上昇と、上向きに修正された前回値6.5%から上振れた。本日のCPIでインフレ減速ペースの遅さが意識されるようだと英金利先高観が強まることになり、ポンドの下値も限定されそうだ。
昨日の結果を受けて短期金融市場は、英中銀による0.25%利上げが秋口までに3回(合計で0.75%引き上げ)実施される可能性を織り込み始めた。そこから年末利下げを期待する向きはまだいるようだが、本日の英インフレの結果次第で利下げは来年にずれ込むとする見方が優勢になるかもしれない。
ユーロドルは、欧州午後にラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の講演を控えていることもあり、やや動きづらいか。昨日の米消費者物価指数(CPI)後の乱高下で1.08ドル台を覗く場面はあったものの、基本は1.07ドル台で上下した。ラガルド総裁が先行きの金利見通しを明確にすれば動意付くかもしれないが、「データ次第」を強調するようだと(その可能性は高い)レンジを抜けるのは難しいかもしれない。
なおロンドン午後には、米国から1月小売売上高(前月比予想は前回マイナスからプラス振れ)、2月NY連銀製造業景気指数(予想は前回からマイナス幅縮小)などが発表される。
想定レンジ上限
・ポンドドルは14日高値1.2269ドル、ユーロドルは6日高値1.0805ドル。
想定レンジ下限
・ポンドドルは日足一目均衡表・雲の上限1.2085ドル、ユーロドルは明日の日足一目・雲の上限1.0676ドル。
(小針)