ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動き。24時時点では134.35円と22時時点(133.90円)と比べて45銭程度のドル高水準だった。14日の1月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の1月米卸売物価指数(PPI)も予想を上回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識されて、米長期金利の上昇とともにドル買いが広がった。24時前には一時134.46円と1月6日以来の高値を更新した。
 メスター米クリーブランド連銀総裁が「金利は5%を超えてしばらくそこにとどまる必要がある」「前回のFOMCでは0.50%の利上げでも説得力があった」と述べたことで、市場では「3月のFOMCでは0.50%の利上げもあり得るのではないか」との思惑も浮上した。

 ユーロドルは軟調。24時時点では1.0662ドルと22時時点(1.0694ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。米インフレ指標の上振れで、米利上げの長期化観測が強まった。米10年債利回りが3.8666%前後と昨年12月30日以来の高水準を付けたことも相場の重しとなり、一時1.0655ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では143.25円と22時時点(143.19円)と比べて6銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:133.61円 - 134.46円
ユーロドル:1.0655ドル - 1.0722ドル
ユーロ円:143.05円 - 143.44円


(中村)
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