欧州マーケットダイジェスト・22日 株安・金利低下・ユーロ安
(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=134.73円(22日15時時点比▲0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.23円(▲0.43円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0628ドル(▲0.0030ドル)
FTSE100種総合株価指数:7930.63(前営業日比▲47.12)
ドイツ株式指数(DAX):15399.89(△2.27)
10年物英国債利回り:3.600%(▲0.014%)
10年物独国債利回り:2.520%(▲0.009%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 1.0% 1.0%
前年比 8.7% 8.7%
2月仏企業景況感指数 103 102
2月独Ifo企業景況感指数 91.1 90.1・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。2月独Ifo企業景況感指数が予想を小幅に下回ったことでユーロ売り・ドル買いが先行。ビルロワドガロー仏中銀総裁が「欧州中央銀行(ECB)は9月までの各会合で利上げする義務を負っていない」との見解を示すと、ECBの利上げ継続観測が和らぎ、20時30分過ぎには1.0625ドルまで値を下げた。
NY市場に入ると、米10年債利回りが3.89%台まで低下したことなどをながめ買い戻しが先行。24時前には1.0660ドル付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.0664ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローも観測されて、一時1.0617ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は方向感に乏しかった。米10年債利回りが時間外取引で一時3.9663%前後と昨年11月10日以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いが先行。18時30分過ぎに134.99円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値135.06円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重しとなり、一時134.37円と日通し安値を更新した。ブラード米セントルイス連銀総裁が「政策金利を5%以上に引き上げる必要がある」と述べた一方、「2023年はインフレを抑制できる見込みがある」との見解を示したことも相場の重し。
もっとも、前日の安値134.15円が目先サポートとして働くと買い戻しが入り、134.80円付近まで下げ渋る場面があった。
・ユーロ円は軟調。ユーロドルがさえない動きとなったことでユーロ円にも売りが先行。1時過ぎには一時143.05円と日通し安値を付けた。なお、市場では「20日の安値143.03円が目先サポートとして意識されている」との声が聞かれた。
・ロンドン株式相場は続落。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測を背景に、前日の米国株が大幅に下落すると英株にも売りが波及した。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が下落したほか、BPやシェルなどエネルギー株が軟調だった。
・フランクフルト株式相場はほぼ横ばい。米利上げの長期化観測を背景に前日の米国株が大幅に下落すると独株にも売りが波及した。2月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことも相場の重しとなった。ただ、引けにかけては買い戻しが入り持ち直した。ビルロワドガロー仏中銀総裁が「ECBは、毎会合での利上げを義務づけられていない」と述べたことで、ECBの利上げ継続観測が和らいだ。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利上げ継続観測が緩和すると独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=134.73円(22日15時時点比▲0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.23円(▲0.43円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0628ドル(▲0.0030ドル)
FTSE100種総合株価指数:7930.63(前営業日比▲47.12)
ドイツ株式指数(DAX):15399.89(△2.27)
10年物英国債利回り:3.600%(▲0.014%)
10年物独国債利回り:2.520%(▲0.009%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 1.0% 1.0%
前年比 8.7% 8.7%
2月仏企業景況感指数 103 102
2月独Ifo企業景況感指数 91.1 90.1・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。2月独Ifo企業景況感指数が予想を小幅に下回ったことでユーロ売り・ドル買いが先行。ビルロワドガロー仏中銀総裁が「欧州中央銀行(ECB)は9月までの各会合で利上げする義務を負っていない」との見解を示すと、ECBの利上げ継続観測が和らぎ、20時30分過ぎには1.0625ドルまで値を下げた。
NY市場に入ると、米10年債利回りが3.89%台まで低下したことなどをながめ買い戻しが先行。24時前には1.0660ドル付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.0664ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローも観測されて、一時1.0617ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は方向感に乏しかった。米10年債利回りが時間外取引で一時3.9663%前後と昨年11月10日以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いが先行。18時30分過ぎに134.99円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値135.06円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重しとなり、一時134.37円と日通し安値を更新した。ブラード米セントルイス連銀総裁が「政策金利を5%以上に引き上げる必要がある」と述べた一方、「2023年はインフレを抑制できる見込みがある」との見解を示したことも相場の重し。
もっとも、前日の安値134.15円が目先サポートとして働くと買い戻しが入り、134.80円付近まで下げ渋る場面があった。
・ユーロ円は軟調。ユーロドルがさえない動きとなったことでユーロ円にも売りが先行。1時過ぎには一時143.05円と日通し安値を付けた。なお、市場では「20日の安値143.03円が目先サポートとして意識されている」との声が聞かれた。
・ロンドン株式相場は続落。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測を背景に、前日の米国株が大幅に下落すると英株にも売りが波及した。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が下落したほか、BPやシェルなどエネルギー株が軟調だった。
・フランクフルト株式相場はほぼ横ばい。米利上げの長期化観測を背景に前日の米国株が大幅に下落すると独株にも売りが波及した。2月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことも相場の重しとなった。ただ、引けにかけては買い戻しが入り持ち直した。ビルロワドガロー仏中銀総裁が「ECBは、毎会合での利上げを義務づけられていない」と述べたことで、ECBの利上げ継続観測が和らいだ。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利上げ継続観測が緩和すると独国債に買いが入った。
(中村)