ロンドン為替見通し=ユーロドルの上値は重いが調整の動きとフィキシングに要警戒
昨日のユーロドルは、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表後、米金利の下げ幅が縮小したことを背景に1月6日以来となる1.05ドル台まで弱含んだ。引き続き米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め傾向が続く可能性が高く、ユーロドルの上値を抑えることになりそうだ。しかしながら、明日の米個人消費支出(PCE)価格指数の発表を前に、市場が持ち高調整のドル売りを行う可能性もあることには注意を払いたい。
本日はユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値が発表され、デコス・スペイン中銀総裁の議会証言などが予定されている。しかし、HICPの改定値が大幅に修正されるか、デコス総裁がよほど過激な証言を行わない限り、ユーロドルを動意づけるのは難しいか。
ただし、警戒しなくてはならない点は2つある。1点目はロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングの動き。通常は月末が一番大きなフローが出ることが多いが、昨日もフィキシングにかけてユーロ売りが仕掛けられたように、ここ最近は月末最終日を待たずに顧客が売買をする傾向もある。フィキシングにかけては値動きが荒くなることには警戒したい。
2点目は、本日はロシアが祖国防衛の日を迎え、明日はウクライナ侵攻から1年目となること。ここ最近はウクライナ情勢で市場が動意づくことは少なくなってきているが、功を焦るプーチン露大統領が思わぬ行動を起こす可能性もあり、注意しておきたい。
・想定レンジ上限
ユーロドル:昨日高値1.0664ドル、上抜ければ日足一目均衡表・転換線1.0701ドル。
・想定レンジ下限
ユーロドル:昨日安値1.0599ドル、割り込めば90日移動平均線1.0519ドル。
(松井)
本日はユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値が発表され、デコス・スペイン中銀総裁の議会証言などが予定されている。しかし、HICPの改定値が大幅に修正されるか、デコス総裁がよほど過激な証言を行わない限り、ユーロドルを動意づけるのは難しいか。
ただし、警戒しなくてはならない点は2つある。1点目はロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングの動き。通常は月末が一番大きなフローが出ることが多いが、昨日もフィキシングにかけてユーロ売りが仕掛けられたように、ここ最近は月末最終日を待たずに顧客が売買をする傾向もある。フィキシングにかけては値動きが荒くなることには警戒したい。
2点目は、本日はロシアが祖国防衛の日を迎え、明日はウクライナ侵攻から1年目となること。ここ最近はウクライナ情勢で市場が動意づくことは少なくなってきているが、功を焦るプーチン露大統領が思わぬ行動を起こす可能性もあり、注意しておきたい。
・想定レンジ上限
ユーロドル:昨日高値1.0664ドル、上抜ければ日足一目均衡表・転換線1.0701ドル。
・想定レンジ下限
ユーロドル:昨日安値1.0599ドル、割り込めば90日移動平均線1.0519ドル。
(松井)