NY為替見通し=米1月PCEデフレーターと2月の1年先期待インフレ率に要注目か
注目していた日銀正副総裁候補の所信聴取を通過し、ドル円は下方向への警戒感が緩み、NY為替市場のドル円は底堅い動きが見込まれる。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している1月のPCEコアデフレーターと2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ・確報値)での1年先の期待インフレ率に注目する展開が予想される。
1月米PCEデフレーターは前年比+5.0%と予想されており、12月の前年比+5.0%と変わらずと見込まれている。予想通りならば、昨年6月の前年比+6.8%をピークにして、12月の前年比+5.0%までインフレ伸び率が鈍化していたものの、消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)と同様に、インフレ抑制ペースの鈍化が確認されることになる。
さらに、2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)での1年先の期待インフレ率も同様にインフレ抑制のペース鈍化を示唆する内容だった場合、市場が織り込んでいる米連邦準備理事会(FRB)のターミナルレート(利上げの最終到達点)が5.25-50%から5.50-75%程度まで引き上げられる可能性が高まることになる。
リスクシナリオは、1月米PCEデフレーターや1年先の期待インフレ率がインフレ鈍化傾向を示していた場合となる。
本日は、ブラード米セントルイス連銀総裁やウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の講演が予定されており、インフレ抑制ペースの鈍化が確認された場合の見解に要注目となる。
想定レンジ上限
・ドル円:昨日の高値135.36円や90日移動平均線の135.95円。
想定レンジ下限
・ドル円:本日これまでの安値134.06円。
(山下)
1月米PCEデフレーターは前年比+5.0%と予想されており、12月の前年比+5.0%と変わらずと見込まれている。予想通りならば、昨年6月の前年比+6.8%をピークにして、12月の前年比+5.0%までインフレ伸び率が鈍化していたものの、消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)と同様に、インフレ抑制ペースの鈍化が確認されることになる。
さらに、2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)での1年先の期待インフレ率も同様にインフレ抑制のペース鈍化を示唆する内容だった場合、市場が織り込んでいる米連邦準備理事会(FRB)のターミナルレート(利上げの最終到達点)が5.25-50%から5.50-75%程度まで引き上げられる可能性が高まることになる。
リスクシナリオは、1月米PCEデフレーターや1年先の期待インフレ率がインフレ鈍化傾向を示していた場合となる。
本日は、ブラード米セントルイス連銀総裁やウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の講演が予定されており、インフレ抑制ペースの鈍化が確認された場合の見解に要注目となる。
想定レンジ上限
・ドル円:昨日の高値135.36円や90日移動平均線の135.95円。
想定レンジ下限
・ドル円:本日これまでの安値134.06円。
(山下)