株式明日の戦略-米金利上昇にバリュー株が好反応、下値を固められるかが焦点に
27日の日経平均は小幅反落。終値は29円安の27423円。24日の米国市場では、長期金利が大きく上昇してダウ平均が300ドルを超える下落。これを嫌気して、寄り付きは3桁の下落となった。しかし、バリュー株が米金利上昇を好感して買われた上に、グロース株もそこまで厳しい下げとはならなかったことから、安値は早い時間につけた。しばらく戻り基調が続き、10時台後半にはプラス圏に浮上。ただ、そこではすぐに売り直された。後場に入ると小安い水準で動意が乏しくなり、27400円近辺でこう着感の強い時間帯が続いた。値上がり銘柄は多く、TOPIXはプラスかつ高値圏で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆2900億円。業種別では鉄鋼、証券・商品先物、建設などが上昇した一方、情報・通信、その他製品、小売などが下落した。上方修正と増配を発表したアイル<3854.T>がストップ高をつける場面もあるなど急騰。半面、株主優待の休止を発表したフレンドリー<8209.T>が、場中は値が付かずストップ安比例配分となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1211/値下がり555。バリュー株向きの地合いとなり、日本製鉄、JFE、神戸鋼など鉄鋼株が軒並み大幅高。証券会社のリポートを手がかりにファナックやSMCが買いを集めた。足元の動きが強い日本電解が商いを伴って15.6%高。割安銘柄・業種を物色する流れから、大林組や鹿島などゼネコン株に資金が向かった。1:4の分割を発表したSEMITECや配当見通しを引き上げたアジアパイルが急騰。オルトプラスがリリースを材料にストップ高となった。
一方、米金利の上昇がグロース株には逆風となり、ソフトバンクGやレーザーテックが大幅安。バンクオブイノベーション、そーせい、ANYCOLORなど、グロース市場の主力銘柄の下げが大きかった。足元で騰勢を強めていた東京通信やAbalanceが、買い先行も利益確定売りに押されて急失速。先週、初値がついた日にストップ高となったプライムストラテジーがきょうは一転ストップ安と、人気になった銘柄に急変するものが散見された。材料のあったところでは、公募・売り出しを発表したタスキが急落した。
日経平均は小幅安。米国株は大きく下げたが、米長期金利が上昇してきょうはバリュー株の日という印象が強かった上に、ドル円も135円の節目を難なく突破して136円台に乗せたことから、日本株を強く売り込む流れにはならなかった。ただ、きょう底堅かったのは日経平均が27500円を大きく下回っていたからという側面もある。場中の動きは強かったが高値は27456円までで、プラス圏に浮上した場面ではすぐに売りに押された。米国株の大幅安に耐性を示したということは、米国株が切り返しても好影響が限られる可能性があり、もどかしい状況が続きそうだ。きょうは終値(27423円)で25日線(27453円、27日時点)を上回ることができなかったが、安値は27292円までで、75日線(27299円)がサポートになったように見える。75日線上を維持して、下値を固めることができるかが注目される。
東証プライムの売買代金は概算で2兆2900億円。業種別では鉄鋼、証券・商品先物、建設などが上昇した一方、情報・通信、その他製品、小売などが下落した。上方修正と増配を発表したアイル<3854.T>がストップ高をつける場面もあるなど急騰。半面、株主優待の休止を発表したフレンドリー<8209.T>が、場中は値が付かずストップ安比例配分となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1211/値下がり555。バリュー株向きの地合いとなり、日本製鉄、JFE、神戸鋼など鉄鋼株が軒並み大幅高。証券会社のリポートを手がかりにファナックやSMCが買いを集めた。足元の動きが強い日本電解が商いを伴って15.6%高。割安銘柄・業種を物色する流れから、大林組や鹿島などゼネコン株に資金が向かった。1:4の分割を発表したSEMITECや配当見通しを引き上げたアジアパイルが急騰。オルトプラスがリリースを材料にストップ高となった。
一方、米金利の上昇がグロース株には逆風となり、ソフトバンクGやレーザーテックが大幅安。バンクオブイノベーション、そーせい、ANYCOLORなど、グロース市場の主力銘柄の下げが大きかった。足元で騰勢を強めていた東京通信やAbalanceが、買い先行も利益確定売りに押されて急失速。先週、初値がついた日にストップ高となったプライムストラテジーがきょうは一転ストップ安と、人気になった銘柄に急変するものが散見された。材料のあったところでは、公募・売り出しを発表したタスキが急落した。
日経平均は小幅安。米国株は大きく下げたが、米長期金利が上昇してきょうはバリュー株の日という印象が強かった上に、ドル円も135円の節目を難なく突破して136円台に乗せたことから、日本株を強く売り込む流れにはならなかった。ただ、きょう底堅かったのは日経平均が27500円を大きく下回っていたからという側面もある。場中の動きは強かったが高値は27456円までで、プラス圏に浮上した場面ではすぐに売りに押された。米国株の大幅安に耐性を示したということは、米国株が切り返しても好影響が限られる可能性があり、もどかしい状況が続きそうだ。きょうは終値(27423円)で25日線(27453円、27日時点)を上回ることができなかったが、安値は27292円までで、75日線(27299円)がサポートになったように見える。75日線上を維持して、下値を固めることができるかが注目される。