NY株見通し-底堅い展開か 消費関連の決算や消費者信頼感指数などの経済指標に注目

 今晩のNY市場は底堅い展開か。昨日は先週の大幅安の反動や米国債利回りの低下が追い風となり主要3指数がそろって反発した。ただ上値も重く、朝方に372ドル高まで上昇したダウ平均は72ドル高で終了し、ナスダック総合は1.49%高まで上昇後、0.63%高と下落幅を縮小して終了した。2月月初来ではダウ平均が3.51%安、S&P500が2.31%安、ナスダック総合が1.01%安とそろって下落し、年初来ではナスダック総合が9.56%高、S&P500が3.72%高となった一方、ダウ平均は0.78%安とマイナス圏に沈んだ。引け後の動きでは予想を上回る決算や利益率改善見通しが好感されたズーム・ビデオが時間外で7%超上昇した。今晩の取引ではズーム・ビデオの大幅高が見込まれるほか、月末の持ち高調整で買い優勢の展開か。決算発表はターゲット、オートゾーンなどの消費関連株の結果やガイダンスが注目されるほか、米2月消費者信頼感指数などの経済指標にも注目が集まる。

 今晩の米経済指標は米2月消費者信頼感指数のほか12月ケースシラー住宅価格指数、2月シカゴ地区購買部協会景気指数(PMI)、グールズビー米シカゴ連銀総裁講演など。企業決算は寄り前にターゲット、オートゾーン 、ノルウェー・クルーズ、引け後にHP、ロス・ストアーズ、モンスタービバレッジなどが発表予定。(執筆:2月28日、14:00)
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