NY為替見通し=2月米経済指標で経済の先行きを確かめるか、月末LDNフィックスに要警戒
本日のNY市場では、NY午前に発表される複数の経済指標と、午後に予定されているグールズビー米シカゴ連銀総裁の講演に注目が集まる。
NY午前の経済指標では住宅指標が複数発表されるが、住宅価格指数は12月分と10-12月分、ケースシラーが発表する住宅価格指数も12月分ということもあり、市場の反応は大きくはなりにくいか。もっとも、依然として住宅リセッション(景気後退)への警戒感もあることで、ネガティブサプライズには注意したい。
住宅指標よりも注目度が高まりそうなのが、シカゴ購買部協会景気指数、消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業景気指数など。どの指標も2月分の指数となる。1月は雇用統計から始まり、CPI、PPI、小売売上高、PCE・コアデフレーターほか、概ね市場予想よりも強い結果になった。2月分の指標も強い結果となった場合は、米連邦準備理事会(FRB)による長期間に渡る金融引き締め姿勢が継続され、米金利上昇とともにドル買いが再び徐々に進む可能性が高そうだ。
NY午後にはグールズビー米シカゴ連銀総裁の講演が予定されている。同氏は昨年12月にシカゴ連銀総裁に指名されて以降、政策に関する自身の見解については多くを語っていない。しかし、ブレイナードFRB前副議長が国家経済会議(NEC)委員長に就任することで空席になった副議長への後任に指名される可能性もあるとされていることで、今回の講演がどのような内容になるかには注目したい。
また、本日は月末ということもあり、ロンドンフィキシングの動きには要警戒。先月1月の月末フィキシングでは、ポンド・スイスフランが大幅に売られた(ユーロスイスフランが下落、ユーロポンドが上昇)。ユーロドルはやや買い圧力が強くなり、ドル円は米金利が上昇していたこともあり小高く推移した。本日のフィキシングも箝口令が引かれることで、どのような動きになるかの判断はできないが、フィキシングにかけてポジションが振れやすくなることには注意を払いたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目途は、200日移動平均線137.18円。その上は昨年12月20日高値137.48円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目途は、昨日安値135.92円。
(松井)
NY午前の経済指標では住宅指標が複数発表されるが、住宅価格指数は12月分と10-12月分、ケースシラーが発表する住宅価格指数も12月分ということもあり、市場の反応は大きくはなりにくいか。もっとも、依然として住宅リセッション(景気後退)への警戒感もあることで、ネガティブサプライズには注意したい。
住宅指標よりも注目度が高まりそうなのが、シカゴ購買部協会景気指数、消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業景気指数など。どの指標も2月分の指数となる。1月は雇用統計から始まり、CPI、PPI、小売売上高、PCE・コアデフレーターほか、概ね市場予想よりも強い結果になった。2月分の指標も強い結果となった場合は、米連邦準備理事会(FRB)による長期間に渡る金融引き締め姿勢が継続され、米金利上昇とともにドル買いが再び徐々に進む可能性が高そうだ。
NY午後にはグールズビー米シカゴ連銀総裁の講演が予定されている。同氏は昨年12月にシカゴ連銀総裁に指名されて以降、政策に関する自身の見解については多くを語っていない。しかし、ブレイナードFRB前副議長が国家経済会議(NEC)委員長に就任することで空席になった副議長への後任に指名される可能性もあるとされていることで、今回の講演がどのような内容になるかには注目したい。
また、本日は月末ということもあり、ロンドンフィキシングの動きには要警戒。先月1月の月末フィキシングでは、ポンド・スイスフランが大幅に売られた(ユーロスイスフランが下落、ユーロポンドが上昇)。ユーロドルはやや買い圧力が強くなり、ドル円は米金利が上昇していたこともあり小高く推移した。本日のフィキシングも箝口令が引かれることで、どのような動きになるかの判断はできないが、フィキシングにかけてポジションが振れやすくなることには注意を払いたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目途は、200日移動平均線137.18円。その上は昨年12月20日高値137.48円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目途は、昨日安値135.92円。
(松井)