NY株見通し-2月ISM製造業PMIなどの経済指標と小売株の決算発表に注目

 今晩のNY市場は経済指標と小売株の決算発表に注目。昨日は主要3指数がそろって反落し、2月月間ではダウ平均が4.19%安、S&P500が2.61%安、ナスダック総合が1.11%安とそろって反落した。年初来ではS&P500が3.40%高、ナスダック総合が9.45%高とプラス圏を維持したものの、ダウ平均は1.48%安とマイナス圏に沈んだ。月初に発表された米1月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想の倍以上に増加し、労働市場の強さが示されたことや、米1月消費者物価指数(CPI)や米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する米1月個人消費支出 (PCE) 価格指数などが軒並み市場予想を上回る強い結果となったことで、利上げの長期化見通しが強まったことが株式相場の重しとなった。
 今晩の取引では足もとの景気動向を巡り、寄り後に発表される2月ISM製造業購買担当者景気指数 (PMI)や、寄り前に発表されるホームセンター大手のロウズやディスカウント・ショップのダラー・ツリーの決算に注目が集まる。2月ISM製造業PMIは11月から3カ月連続で好不況の分かれ目の50を下回り、2月は48.0と1月の47.4からわずかな改善が見込まれている。

 今晩の米経済指標・イベントは2月ISM製造業PMIのほか、MBA住宅ローン申請指数、2月S&Pグローバル製造業PMI確定値、1月建設支出、EIA週間原油在庫、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁発言など。企業決算は寄り前にロウズ、ダラー・ツリー、引け後にセールスフォースなどが発表予定。(執筆:3月1日、14:00)
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