NY株見通し-もみ合いか 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩のNY市場はもみ合いか。昨日は景気敏感株の上昇を支えにダウ平均がわずかながら上昇した一方、米10年債利回りが一時、約4カ月ぶりの高水準となる4%台に乗せたことが嫌気され、S&P500とナスダック総合がともに2日続落した。引け後の動きでは、予想を上回る決算や強い見通しが好感されたセールスフォースが時間外で16%近く急伸した。
 今晩の取引では、ダウ平均採用のセールスフォースの大幅高が見込まれることで、ダウ平均の堅調が予想される一方、米国債利回りの上昇傾向や米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化見通しが引き続きハイテク・グロース株の重しとなることが懸念され、S&P500とナスダック総合は上値の重い展開か。セールスフォースの1日終値は167.35ドルで、通常取引でも16%高となれば、ダウ平均を176ドル余り押し上げることとなる。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、ウォラーFRB理事講演など。企業決算は寄り前にヒューレット・パッカード・エンタープライズ、ベストバイ、クローガー、ホーメル・フーズ、引け後にブロードコムなどが発表予定。(執筆:3月2日、14:00)
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