NY為替見通し=ドル円は買い場探しは変わらずか、タカ派のFRB理事講演に要注目

 昨日のドル円は調整の売りが入り135円台前半まで弱含んだ。黒田総裁退任以後の日銀新体制の動向を見極めるまでは、調整以外の円買い要因に欠けることで、本日もドルの買い場(円の売り場)探しは変わらないか。
 
 もっとも、本日は米国からの経済指標も10-12月期米非農業部門労働生産性・改定値、前週分の米新規失業保険申請件数及び失業保険継続受給者数以外は主だった発表がない。これらの指標では、よほど速報値と改定値に乖離があるか、市場予想と大幅な差異がない限りは市場も動意づきにくいだろう。

 ただし、NY午後のウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の講演は、講演の主題が「経済の見通し」となっていることで注目しておきたい。昨日は、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁「次回米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%もしくは0.50%の利上げにオープン」と発言し、米金利が上昇した。タカ派とされるウォーラー理事が同様の発言をした場合は、更に米金利が上昇し、ドル円が年初来高値をつけに行く可能性もありそうだ

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目途は、2月28日高値で年初来高値の136.92円、その上は200日移動平均線137.27円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目途は、昨日NY午後の安値135.71円、その下は昨日安値135.26円。


(松井)
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