NY株見通し-2月ISM非製造業PMIなどの経済指標やFRB高官発言に注目

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日は決算や見通しが好感されたセールスフォースが大幅に上昇したことや、ボスティック米アトランタ連銀総裁が3月米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利上げよりも0.25%の利上げが望ましいと発言したことも好感され主要3指数がそろって上昇した。週初来ではダウ平均が0.57%高と5週ぶりの反発ペース、S&P500が0.28%高と4週ぶりの反発ペースとなり、先週に3.33%下落したナスダック総合も0.60高の反発ペースとなった。週末の取引となる今晩も3月FOMCでの利上げ幅や、先行きの金融政策の見通しを巡り、2月ISM非製造業総合指数(PMI)などの経済指標や米連邦準備理事会(FRB)の発言を睨んだ神経質な展開か。利上げ幅を巡っては、ボスティック米アトランタ連銀総裁が0.25%を強く支持するとした一方、3月FOMCでの0.50%の利上げや、より高いターミナルレート(利上げの最終到達点)が好ましいとするFRB高官も多い。今晩もボウマンFRB理事のほか、ローガン米ダラス連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁の発言も予定されており、発言が注目される。

 今晩の米経済指標は2月ISM非製造業PMIのほか、S&Pグローバル総合・サービス業PMI確定値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:3月3日、14:00)
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