欧州マーケットダイジェスト・3日 株高・金利低下・ドル安・円高
(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.11円(3日15時時点比▲0.54円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.61円(▲0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0624ドル(△0.0015ドル)
FTSE100種総合株価指数:7947.11(前営業日比△3.07)
ドイツ株式指数(DAX):15578.39(△250.75)
10年物英国債利回り:3.849%(▲0.032%)
10年物独国債利回り:2.715%(▲0.036%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独貿易収支 167億ユーロの黒字 100億ユーロの黒字
1月仏鉱工業生産
前月比 ▲1.9% 1.5%・改
2月仏サービス部門PMI改定値 53.1 52.8
2月独サービス部門PMI改定値 50.9 51.3
2月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 52.7 53.0
2月英サービス部門PMI改定値 53.5 53.3
1月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲2.8% 1.1%
前年比 15.0% 24.5%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は軟調。タカ派とされるボスティック米アトランタ連銀総裁が前日に「21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げを支持」と述べたことで、大幅利上げに対する警戒感が後退。米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。前日の安値136.02円を下抜けて一時135.81円と日通し安値を更新した。
ただ、24時発表の2月米ISM非製造業指数が55.1と予想の54.5を上回ったことが伝わると、ドルを買い戻す動きが広がり136.42円付近まで下げ渋った。
・ユーロドルは強含み。米10年債利回りが3.97%台まで低下したことなどを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが進行。23時前に一時1.0630ドルと日通し高値を付けた。ただ、予想を上回る米経済指標を受けてユーロ売り・ドル買いが強まると一時1.0589ドルと日通し安値を付けた。もっとも、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入ったため、売り一巡後は1.06ドル台前半まで持ち直した。
・ユーロ円は頭が重かった。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出たため一時144.30円と本日安値を付けた。
・カナダドルは軟調だった。1月カナダ住宅建設許可件数が前月比4.0%減と予想の1.5%減を下回ったほか、10-12月期カナダ労働生産性指数が前期比0.5%低下と前回の0.6%上昇から悪化したことを受けてカナダドル売りが出た。対米ドルでは一時1.3644カナダドル、対ユーロでは1.4483カナダドル、対円では99.68円まで下げた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。中国の全人代の開幕を5日に控えて、経済政策への期待が強く、中国経済の回復による需要拡大の思惑からリオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株に買いが入った。半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られ、相場の上値を抑えた。
・フランクフルト株式相場は大幅に続伸。米国ではアトランタ連銀のボスティック総裁のハト派発言で3月FOMCでの大幅利上げに対する警戒感が後退したほか、中国では5日から開催される全人代を前に政策期待が高まるなど、リスク選好ムードが強まった。個別ではフォルクスワーゲン(10.56%高)やポルシェ(5.57%高)、コンチネンタル(5.44%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=136.11円(3日15時時点比▲0.54円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.61円(▲0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0624ドル(△0.0015ドル)
FTSE100種総合株価指数:7947.11(前営業日比△3.07)
ドイツ株式指数(DAX):15578.39(△250.75)
10年物英国債利回り:3.849%(▲0.032%)
10年物独国債利回り:2.715%(▲0.036%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独貿易収支 167億ユーロの黒字 100億ユーロの黒字
1月仏鉱工業生産
前月比 ▲1.9% 1.5%・改
2月仏サービス部門PMI改定値 53.1 52.8
2月独サービス部門PMI改定値 50.9 51.3
2月ユーロ圏サービス部門PMI改定値 52.7 53.0
2月英サービス部門PMI改定値 53.5 53.3
1月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲2.8% 1.1%
前年比 15.0% 24.5%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は軟調。タカ派とされるボスティック米アトランタ連銀総裁が前日に「21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げを支持」と述べたことで、大幅利上げに対する警戒感が後退。米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。前日の安値136.02円を下抜けて一時135.81円と日通し安値を更新した。
ただ、24時発表の2月米ISM非製造業指数が55.1と予想の54.5を上回ったことが伝わると、ドルを買い戻す動きが広がり136.42円付近まで下げ渋った。
・ユーロドルは強含み。米10年債利回りが3.97%台まで低下したことなどを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが進行。23時前に一時1.0630ドルと日通し高値を付けた。ただ、予想を上回る米経済指標を受けてユーロ売り・ドル買いが強まると一時1.0589ドルと日通し安値を付けた。もっとも、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入ったため、売り一巡後は1.06ドル台前半まで持ち直した。
・ユーロ円は頭が重かった。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出たため一時144.30円と本日安値を付けた。
・カナダドルは軟調だった。1月カナダ住宅建設許可件数が前月比4.0%減と予想の1.5%減を下回ったほか、10-12月期カナダ労働生産性指数が前期比0.5%低下と前回の0.6%上昇から悪化したことを受けてカナダドル売りが出た。対米ドルでは一時1.3644カナダドル、対ユーロでは1.4483カナダドル、対円では99.68円まで下げた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。中国の全人代の開幕を5日に控えて、経済政策への期待が強く、中国経済の回復による需要拡大の思惑からリオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株に買いが入った。半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られ、相場の上値を抑えた。
・フランクフルト株式相場は大幅に続伸。米国ではアトランタ連銀のボスティック総裁のハト派発言で3月FOMCでの大幅利上げに対する警戒感が後退したほか、中国では5日から開催される全人代を前に政策期待が高まるなど、リスク選好ムードが強まった。個別ではフォルクスワーゲン(10.56%高)やポルシェ(5.57%高)、コンチネンタル(5.44%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。
(中村)