欧州マーケットダイジェスト・7日 株安・金利低下・ドル高
(7日終値:8日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.85円(7日15時時点比△0.86円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.62円(▲0.68円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0567ドル(▲0.0117ドル)
FTSE100種総合株価指数:7919.48(前営業日比▲10.31)
ドイツ株式指数(DAX):15559.53(▲94.05)
10年物英国債利回り:3.822%(▲0.044%)
10年物独国債利回り:2.692%(▲0.057%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月スイス失業率 2.1% 2.2%
1月独製造業新規受注
前月比 1.0% 3.4%・改
前年比 ▲10.9% ▲9.9%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。18時過ぎに一時135.55円と日通し安値を付けたものの、前日の安値135.37円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。注目のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控える中、「発言がタカ派寄りの内容になる」との思惑から全般ドル買いが進んだ面もあった。
NY市場に入り、パウエルFRB議長が米上院銀行委員会で「最新の経済データは予想より強く、金利の最終到達水準が従来想定より高くなる可能性が高いことを示唆」「経済データが全体として、より速い引き締めペースを正当化するのであれば、利上げペースを加速させる用意がある」と述べたと伝わると、米金利の上昇とともにドル買いが活発化。1時30分過ぎに一時136.95円まで上値を伸ばした。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、今月21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.50%の利上げを予想する確率が60%を超えた。
・ユーロドルは軟調。独長期金利の低下などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。パウエルFRB議長の発言を受けて、FRBの最終的な利上げの到達点(ターミナルレート)が上振れする可能性が意識されると全般ドル買いが加速し、3時前に一時1.0566ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円は戻りが鈍かった。ドル円の下落につれた売りが先行し、18時過ぎに144.60円と日通し安値を付けたものの、22時過ぎには145.30円付近まで買い戻された。ただ、NY市場に入るとユーロドルの下落につれた売りが出たほか、米国株相場の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入り144.60円付近まで押し戻された。
・南アフリカランドは軟調だった。対ドルでは一時18.5797ランド、対円では7.36円まで値を下げた。10-12月期南アフリカ国内総生産(GDP)が前期比▲1.3%/前年同期比0.9%と予想の前期比▲0.4%/前年同期比2.2%を大幅に下回ったことでランド売りが優勢となった。
・ロンドン株式相場は小幅続落。パウエルFRB議長の議会証言を控える中、しばらくは小高い水準で推移していたものの終盤失速した。パウエル氏のタカ派的な発言をきっかけに米国株が下落した影響を受けた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株に売りが出た。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反落。パウエルFRB議長の議会証言での発言が「想定よりもタカ派的」と受け止められ、米国株が軟調に推移すると独株にも売りが波及した。個別ではボノビア(5.63%安)やフレゼニウス・メディカル・ケア(3.70%安)、ザランド(3.37%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。欧州株相場の下落を背景に投資家がリスクを回避する姿勢を強め、相対的な安全資産である独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=136.85円(7日15時時点比△0.86円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.62円(▲0.68円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0567ドル(▲0.0117ドル)
FTSE100種総合株価指数:7919.48(前営業日比▲10.31)
ドイツ株式指数(DAX):15559.53(▲94.05)
10年物英国債利回り:3.822%(▲0.044%)
10年物独国債利回り:2.692%(▲0.057%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月スイス失業率 2.1% 2.2%
1月独製造業新規受注
前月比 1.0% 3.4%・改
前年比 ▲10.9% ▲9.9%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。18時過ぎに一時135.55円と日通し安値を付けたものの、前日の安値135.37円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。注目のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控える中、「発言がタカ派寄りの内容になる」との思惑から全般ドル買いが進んだ面もあった。
NY市場に入り、パウエルFRB議長が米上院銀行委員会で「最新の経済データは予想より強く、金利の最終到達水準が従来想定より高くなる可能性が高いことを示唆」「経済データが全体として、より速い引き締めペースを正当化するのであれば、利上げペースを加速させる用意がある」と述べたと伝わると、米金利の上昇とともにドル買いが活発化。1時30分過ぎに一時136.95円まで上値を伸ばした。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、今月21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.50%の利上げを予想する確率が60%を超えた。
・ユーロドルは軟調。独長期金利の低下などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。パウエルFRB議長の発言を受けて、FRBの最終的な利上げの到達点(ターミナルレート)が上振れする可能性が意識されると全般ドル買いが加速し、3時前に一時1.0566ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円は戻りが鈍かった。ドル円の下落につれた売りが先行し、18時過ぎに144.60円と日通し安値を付けたものの、22時過ぎには145.30円付近まで買い戻された。ただ、NY市場に入るとユーロドルの下落につれた売りが出たほか、米国株相場の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入り144.60円付近まで押し戻された。
・南アフリカランドは軟調だった。対ドルでは一時18.5797ランド、対円では7.36円まで値を下げた。10-12月期南アフリカ国内総生産(GDP)が前期比▲1.3%/前年同期比0.9%と予想の前期比▲0.4%/前年同期比2.2%を大幅に下回ったことでランド売りが優勢となった。
・ロンドン株式相場は小幅続落。パウエルFRB議長の議会証言を控える中、しばらくは小高い水準で推移していたものの終盤失速した。パウエル氏のタカ派的な発言をきっかけに米国株が下落した影響を受けた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株に売りが出た。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反落。パウエルFRB議長の議会証言での発言が「想定よりもタカ派的」と受け止められ、米国株が軟調に推移すると独株にも売りが波及した。個別ではボノビア(5.63%安)やフレゼニウス・メディカル・ケア(3.70%安)、ザランド(3.37%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。欧州株相場の下落を背景に投資家がリスクを回避する姿勢を強め、相対的な安全資産である独国債に買いが入った。
(中村)