今日の株式見通し-軟調か 市場は次回FOMCの大幅利上げを意識

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は574ドル安の32856ドルで取引を終えた。パウエルFRB議長が議会証言で積極的な金融引き締めの可能性に言及。次回のFOMCでの利上げ幅が0.25%ではなく0.5%になるとの見方が強まり、株安が加速した。米国の長期金利は、10年債は落ち着いていたが2年債が5%台に乗せるなど大きく上昇しており、ドル円は足元137円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて115円安の28205円、ドル建てが110円安の28210円で取引を終えた。

 米国株の大幅安を受けて、売りに押される展開を予想する。ドル高・円安が進行していること、米10年債は大きく上昇しなかったこと、CME225先物は大幅安を示唆していないことなどから、米国株ほど厳しい下げにはならないとみる。パウエル議長の発言は、米株市場が見たくなかった現実を突きつけられただけで、全く予想できなかった内容ではない。とは言え、米国株の先高期待は大きく後退し、10日に発表される米2月雇用統計に対する警戒も強まる。案外しっかりのスタートとなった後、場中は下押し圧力の強い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは27900円-28300円
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。