株式明日の戦略-5日続伸で28500円を突破、あすは上昇加速か一服かの分岐点
9日の日経平均は5日続伸。終値は178円高の28623円。米国株はまちまちで終えたが、S&P500やナスダックがプラスで終えたことを好感して、寄り付きから200円を超える上昇。28600円台からスタートし、序盤では28700円台まで駆け上がった。高くなったところでは上値が抑えられ、早々に失速。しかし、28500円台に入ると改めての買いが入り、次第に28600円近辺でこう着感が強まった。後場も目立った動意には乏しく、狭いレンジでのもみ合いに終始。終値では28600円を上回った。前場では弱かったマザーズ指数は、後場は堅調に推移してプラスで終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆8800億円。業種別では鉄鋼、海運、パルプ・紙などが強い上昇。下落は鉱業とゴム製品の2業種のみで、石油・石炭の上昇が限定的となった。メルカリアプリ内でビットコインの売買ができる新サービスを提供すると発表したメルカリ<4385.T>が商いを伴って大幅上昇。半面、前期が大幅な増益となった分、今期の見通しが保守的に映ったハウテレビジョン<7064.T>が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1432/値下がり329。イトーヨーカ堂の店舗削減観測が伝わったセブン&アイが4%を超える上昇。日本製鉄、神戸鋼、川崎汽船などバリューの主力株に資金が向かった。決算を材料にミライアルが急伸。WBCの日本代表初戦を前に、ミズノやハブが賑わった。プライム市場への区分変更が承認されたそーせいGが急伸し、証券会社がレーティングを引き上げたサンケン電気が14.7%高。黒田総裁下で最後の日銀会合が開催される中、東京きらぼし、九州FG、西日本FGなど地銀株に強い動きが見られた。
一方、幅広い銘柄が買われる中で、ファーストリテイリングやソニーGが逆行安。前日に売出価格が決定した関西ペイントが売りに押された。原油安が嫌気されてINPEXが下落。今期の減益計画が失望を誘った東京楽天地が大幅安となった。
日経平均は5日続伸で節目の28500円を超えてきた。今週、ここまではとにかく強いの一言。あすはSQ日で日銀会合の結果発表日かつ、米2月雇用統計の発表待ちということで、様々な思惑が絡みやすい。焦点は落ち着いた動きが見られるかかどうか。あす、急に弱い動きが出てくるようだと、足元の強さはSQに絡んだ需給要因にすぎなかったとの見方が強まる。その場合、来週以降の買いが期待しづらくなり、手じまい売りが出やすくなる。これまでの好循環が逆回転となる懸念が浮上してくる。
言い換えれば「SQ日を理由としたと思われる売り」がそれほど出てこなければ、足元の強い基調はこの先も続くとの見方が強まりやすい。ここでトレンドが変わるかもしれないとみている投資家は少なくないと思われる。そのため、売り圧力が限定的であれば、現状水準からさらに踏み上げ的な買いが入る展開も期待できる。
日銀会合に関しては、黒田総裁が最後に政策修正などを行ってしまうと、株式には厳しい流れが想定される。ただ、今は動く必要もなく、現状維持の公算が高い。黒田総裁には、最後は「何もしない」という株式市場にフレンドリーな仕事をしていただいて、株高で花道を飾ってもらいたい。
東証プライムの売買代金は概算で2兆8800億円。業種別では鉄鋼、海運、パルプ・紙などが強い上昇。下落は鉱業とゴム製品の2業種のみで、石油・石炭の上昇が限定的となった。メルカリアプリ内でビットコインの売買ができる新サービスを提供すると発表したメルカリ<4385.T>が商いを伴って大幅上昇。半面、前期が大幅な増益となった分、今期の見通しが保守的に映ったハウテレビジョン<7064.T>が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1432/値下がり329。イトーヨーカ堂の店舗削減観測が伝わったセブン&アイが4%を超える上昇。日本製鉄、神戸鋼、川崎汽船などバリューの主力株に資金が向かった。決算を材料にミライアルが急伸。WBCの日本代表初戦を前に、ミズノやハブが賑わった。プライム市場への区分変更が承認されたそーせいGが急伸し、証券会社がレーティングを引き上げたサンケン電気が14.7%高。黒田総裁下で最後の日銀会合が開催される中、東京きらぼし、九州FG、西日本FGなど地銀株に強い動きが見られた。
一方、幅広い銘柄が買われる中で、ファーストリテイリングやソニーGが逆行安。前日に売出価格が決定した関西ペイントが売りに押された。原油安が嫌気されてINPEXが下落。今期の減益計画が失望を誘った東京楽天地が大幅安となった。
日経平均は5日続伸で節目の28500円を超えてきた。今週、ここまではとにかく強いの一言。あすはSQ日で日銀会合の結果発表日かつ、米2月雇用統計の発表待ちということで、様々な思惑が絡みやすい。焦点は落ち着いた動きが見られるかかどうか。あす、急に弱い動きが出てくるようだと、足元の強さはSQに絡んだ需給要因にすぎなかったとの見方が強まる。その場合、来週以降の買いが期待しづらくなり、手じまい売りが出やすくなる。これまでの好循環が逆回転となる懸念が浮上してくる。
言い換えれば「SQ日を理由としたと思われる売り」がそれほど出てこなければ、足元の強い基調はこの先も続くとの見方が強まりやすい。ここでトレンドが変わるかもしれないとみている投資家は少なくないと思われる。そのため、売り圧力が限定的であれば、現状水準からさらに踏み上げ的な買いが入る展開も期待できる。
日銀会合に関しては、黒田総裁が最後に政策修正などを行ってしまうと、株式には厳しい流れが想定される。ただ、今は動く必要もなく、現状維持の公算が高い。黒田総裁には、最後は「何もしない」という株式市場にフレンドリーな仕事をしていただいて、株高で花道を飾ってもらいたい。