欧州マーケットダイジェスト・9日 株安・円高・ドル安

(9日終値:10日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.23円(9日15時時点比▲0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.09円(▲0.28円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0576ドル(△0.0024ドル)
FTSE100種総合株価指数:7879.98(前営業日比▲49.94)
ドイツ株式指数(DAX):15633.21(△1.34)
10年物英国債利回り:3.796%(△0.031%)
10年物独国債利回り:2.643%(▲0.003%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は弱含み。明日の日銀金融政策決定会合や2月米雇用統計など重要イベントを前に、ポジション調整目的の売りが優勢となった。前週分の米新規失業保険申請件数が21.1万件と予想の19.5万件よりも弱い内容だったことが分かると、一時135.95円と日通し安値を付けた。
 ただ、135円台では押し目を拾いたい向きも多く、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。米金融引き締めが長期化するとの観測から円売り・ドル買いが出やすい面もあり、2時過ぎには136.48円付近まで下げ渋った。

・ユーロドルは強含み。明日の米雇用統計の発表を前にポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入ったほか、米10年債利回りが3.92%台まで低下したことが相場の支援材料となった。前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことが分かると、一時1.0586ドルと日通し高値を更新した。

・ユーロ円は小幅安。ドル円の下落につれた売りが出ると一時143.63円と日通し安値を付けたものの、ドル円が下げ渋るとユーロ円も144.28円付近まで下げ幅を縮めた。

・ロンドン株式相場は反落。米金融引き締めの長期化観測を背景に英株にも売りが出たほか、中国株安が相場の重荷とった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株に売りが出た。

・フランクフルト株式相場はほぼ横ばい。米金融引き締めの長期化観測を背景に独株にも売りが先行したものの、終盤持ち直した。個別ではアディダス(2.96%高)やザルトリウス(1.99%高)、シーメンス・エナジー(1.90%高)などの上昇が目立った。半面、ボノビア(5.12%安)やハノーバー再保険(3.40%安)などは下げた。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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