株式明日の戦略―金融株売りが続いて610円安、27000円割れを回避できるか
14日の日経平均は大幅に3日続落。終値は610円安の27222円。米国株は3指数がまちまちとなったが、金融株に暴落銘柄が多かったことや円高が進行したことが嫌気されて、大幅安スタート。27500円を割り込み、寄り付きを高値に下げ幅を広げた。金融株や自動車株が派手に下落し、前場のうちに27100円台に突入。700円超下げたところでいったん切り返したが、戻りは続かず後場に入ると売り直された。結局、前場の安値は割り込まなかったものの、600円を超える下落で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆9000億円。業種別では陸運のみがプラスで、医薬品や食料品の下げが限定的となった。一方、銀行、保険、鉱業が大きく崩れており、銀行は7%を超える下落となった。通期の利益見通しを引き上げたミマキエンジニアリング<6638.T>が急騰。半面、金融株が嫌われる中、T&D<8795.T>が9.0%安、第一生命<8750.T>が7.3%安、東京海上<8766.T>が6.3%安と保険株が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり55/値下がり1771。3月の権利が意識されたか、JR東日本やJR東海など鉄道株に買われる銘柄が多かった。エーザイや森永乳業などディフェンシブ系の銘柄が逆行高。米長期金利の低下を支えにグロース株はしっかりとした動きを見せており、材料のあったフリーが3%を超える上昇。上方修正と増配を発表した北越メタルが急騰した。
一方、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク3行が、商いを伴って7~8%台の下落。前日同様、プライムの値下がり上位には富山第一銀、あいちFG、千葉興銀など地銀株が多くランクインした。ベンチャー投資に対する先行き不透明感からソフトバンクGが大幅安。円高進行を受けてホンダ、日産自、三菱自など自動車株が軒並み安となった。下方修正を発表したメイコーが急落。美容関連のアクシージアが決算を材料に崩れたことで、本日決算を発表予定のヤーマンが警戒売りに押された。
日経平均は大幅安。早い時間に安値をつけたことから強いリバウンドに期待したかったが、後場の戻りは案外。3日続落となる中でも、きょうが最も下に値幅が出た。米国株は13日にナスダックがプラスで終えており、本日発表される米2月消費者物価指数(CPI)にどういった反応を見せるかが注目される。
CPIがそれほど強くなければ、インフレが鎮静化するとの期待が米国株の買い戻しを誘う材料になるだろう。一方、CPIが強かった場合には、かなりやっかいな状況となる。インフレを抑制するにはFRBは金融引き締めを強化する必要があるが、現状では、これ以上の利上げはさらなる金融システムの混乱を招く恐れがある。次回FOMC(3/21~22)に向けて、リスク回避姿勢がもう一段強まる展開も想定される。
日本株は少し前までは米国株に比べて動きが良い状況が続いていたが、直近の派手な下げでアドバンテージがなくなった。今は米国株の強い反発に期待するしかなく、振れ幅が大きくなることも許容しないといけない。日経平均のきょうの安値は27104.75円。直近2月22日の安値が27046.08円で、13週線(14日時点)が27061円に位置している。27000円を割り込んだ場合にはチャート形状が一気に悪化することから、あす切り返すことができるかが重要となる。
東証プライムの売買代金は概算で3兆9000億円。業種別では陸運のみがプラスで、医薬品や食料品の下げが限定的となった。一方、銀行、保険、鉱業が大きく崩れており、銀行は7%を超える下落となった。通期の利益見通しを引き上げたミマキエンジニアリング<6638.T>が急騰。半面、金融株が嫌われる中、T&D<8795.T>が9.0%安、第一生命<8750.T>が7.3%安、東京海上<8766.T>が6.3%安と保険株が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり55/値下がり1771。3月の権利が意識されたか、JR東日本やJR東海など鉄道株に買われる銘柄が多かった。エーザイや森永乳業などディフェンシブ系の銘柄が逆行高。米長期金利の低下を支えにグロース株はしっかりとした動きを見せており、材料のあったフリーが3%を超える上昇。上方修正と増配を発表した北越メタルが急騰した。
一方、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク3行が、商いを伴って7~8%台の下落。前日同様、プライムの値下がり上位には富山第一銀、あいちFG、千葉興銀など地銀株が多くランクインした。ベンチャー投資に対する先行き不透明感からソフトバンクGが大幅安。円高進行を受けてホンダ、日産自、三菱自など自動車株が軒並み安となった。下方修正を発表したメイコーが急落。美容関連のアクシージアが決算を材料に崩れたことで、本日決算を発表予定のヤーマンが警戒売りに押された。
日経平均は大幅安。早い時間に安値をつけたことから強いリバウンドに期待したかったが、後場の戻りは案外。3日続落となる中でも、きょうが最も下に値幅が出た。米国株は13日にナスダックがプラスで終えており、本日発表される米2月消費者物価指数(CPI)にどういった反応を見せるかが注目される。
CPIがそれほど強くなければ、インフレが鎮静化するとの期待が米国株の買い戻しを誘う材料になるだろう。一方、CPIが強かった場合には、かなりやっかいな状況となる。インフレを抑制するにはFRBは金融引き締めを強化する必要があるが、現状では、これ以上の利上げはさらなる金融システムの混乱を招く恐れがある。次回FOMC(3/21~22)に向けて、リスク回避姿勢がもう一段強まる展開も想定される。
日本株は少し前までは米国株に比べて動きが良い状況が続いていたが、直近の派手な下げでアドバンテージがなくなった。今は米国株の強い反発に期待するしかなく、振れ幅が大きくなることも許容しないといけない。日経平均のきょうの安値は27104.75円。直近2月22日の安値が27046.08円で、13週線(14日時点)が27061円に位置している。27000円を割り込んだ場合にはチャート形状が一気に悪化することから、あす切り返すことができるかが重要となる。