欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、下落

 15日の欧州外国為替市場でドル円は下落。22時時点では132.67円と20時時点(133.60円)と比べて93銭程度のドル安水準だった。総じて弱い米経済指標を受けて、132円台で下げ足を速めた。一時132.53円まで下落している。
 米2月小売売上高が前月比-0.4%と予想の-0.3%を下回り、2月米PPIが前月比-0.1%で予想の+0.3%を下回り、3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が-24.6で予想の-8.0を下回った。米10年債利回りは3.46%台、2年債利回りは3.86%前後まで低下幅を広げている。

 ユーロドルは弱含み。22時時点では1.0556ドルと20時時点(1.0626ドル)と比べて0.0070ドル程度のユーロ安水準だった。欧州の金融セクターへの警戒感から、明日の欧州中央銀行(ECB)理事会で利上げが見送られるのではないかとの憶測が浮上。22時過ぎには1.0542ドルまで下値を広げた。

 ユーロ円は大幅安。22時時点では140.04円と20時時点(141.97円)と比べて1円93銭程度のユーロ安水準だった。欧米株式指数の下落を受けたユーロ売り円買いが進行し140円割れ、22時過ぎには139.71円まで下値を広げた。

 クロス円は全面安の展開となった。米金融セクターの波乱が欧州にも波及することへの懸念が高まっており、リスク回避の動き。ポンド円は159.99円、スイスフラン円は143.73円まで下落。豪ドル円は87.89円、NZドル円は82.10円、加ドル円は96.26円まで外貨安・円高に振れた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.53円 - 135.11円
ユーロドル:1.0542ドル - 1.0760ドル
ユーロ円:139.71円 - 144.96円




(山下)
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