欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、上値が重い

 16日の欧州外国為替市場でドル円は上値が重い。20時時点では132.85円と17時時点(133.11円)と比べて26銭程度のドル安水準だった。17時過ぎに133.23円まで強含むも、そこから急ピッチで値を下げて132.58円まで下押しした。時間外の米・中長期債利回りが急速に上昇幅を削り、ドル売り圧力が強まった。ただ日通し安値132.50円の手前では下げ渋ると一時133円台を回復する場面もあった。その後、米金利が伸び悩むとともに再び132円後半まで押し戻されている。

 ユーロ円は伸び悩み。20時時点では141.03円と17時時点(141.43円)と比べて40銭程度のユーロ安水準だった。17時過ぎに日通し高値を141.58円まで更新後、140円後半まで急落。ドル円に引きずられ、また欧州株が上昇幅を縮小したことも重しとなり、一時140.80円割れまで上値を切り下げた。
 他、ポンド円が161円前半から159.81円まで売り込まれ、スイスフラン円も143円割れまで水準を落としている。

 ユーロドルはじり安。20時時点では1.0616ドルと17時時点(1.0625ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落に影響されて1.0635ドルまで上値を伸ばすも、その後は1.0602ドル付近まで売り戻された。欧州中央銀行(ECB)理事会の結果公表を本日に控え、持ち高調整の売りも出ていたようだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.50円 - 133.49円
ユーロドル:1.0573ドル - 1.0635ドル
ユーロ円:140.22円 - 141.58円


(小針)
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