NY株見通し-底堅い展開か 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩のNY市場は底堅い展開か。昨日は注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果がおおむね市場予想通りの結果となったが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が年内の利下げを見込んでいないと発言したことや、イエレン米財務長官が預金保険を無制限に拡大するつもりはないと発言したことでセンチメントが悪化。主要3指数はそろって3日ぶりに大幅反落し、業種別ではS&P500の全11セクターが下落した。FOMCでは市場予想通りに政策金利が0.25%引き上げられ、FF金利誘導目標は4.75-5.00%となった。メンバーのFF金利見通し(ドットプロット)では、年内あと1回の利上げが予想され、ターミナルレート(利上げの最終到達点)の予想はこれまで通り5.1%となった。今晩の取引では、地銀を中心に金融システム不安が意識されるものの、昨日に大きく下落した反動や年内の利上げ打ち止め期待を背景に底堅い展開が期待できそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、2月新築住宅販売件数 米10年債入札など。企業決算は寄り前にダーデン・レストランツ、ゼネラル・ミルズ、アクセンチュア、ファクトセット・リサーチなど発表予定。(執筆:3月23日、14:00)
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