NY為替見通し=米経済指標 弱い結果続くならドルは下値余地を探るか
本日のニューヨーク為替市場でも、米経済指標の結果を受けた金利動向を見定めながらの取引となりそうだ。さえない指標が続いているなか米金利先安観が再び強まっており、本日の結果次第ではドルの下値余地をさらに探る展開となるか。もちろん米雇用統計を7日に控えているため、ここ2日進んだドル安の反動も念頭には置いておきたい。
まず序盤には、3月ADP全米雇用報告が発表予定。雇用統計との連動性は薄まっているものの、予想から大きく上下に振れるようならば、リスクセンチメントの強弱に影響してくるだろう。市場予想は20.0万人増と前回から縮小見込み。悪天候が要因となった1月分10.6万人増とまでは行かなくても、20万人をしっかりと割り込むようだと印象は悪そうだ。一方、上方修正された昨年12月分25万人台に近づくと、労働市場の冷え込みに対する過度な警戒感が後退するのではないか。
現物の米株が寄り付いた後には、3月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数が発表される。年初めから2カ月は55超えと好調だったが、今回はやや伸び悩む見込み。それでも54台とそれほど悪くはない。弱かったISMの3月製造業指数では、新規受注の急低下が話題となった。非製造業でも新規注文、そして雇用などの数値にも気を付ける必要があるだろう。
なお、昨日主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは、東京時間に昨日安値を割り込み一時101.44まで下値を広げた。2月2日につけた年初来安値100.82までまだ距離はあるが、徐々に意識されつつある。
想定レンジ上限
・ドル円は日足一目均衡表・雲の下限132.36円、その上は90日移動平均線132.99円や昨日高値133.17円。
想定レンジ下限
・ドル円は3月29日安値130.76円、その下は同月27・28日安値130.41円。
(小針)
まず序盤には、3月ADP全米雇用報告が発表予定。雇用統計との連動性は薄まっているものの、予想から大きく上下に振れるようならば、リスクセンチメントの強弱に影響してくるだろう。市場予想は20.0万人増と前回から縮小見込み。悪天候が要因となった1月分10.6万人増とまでは行かなくても、20万人をしっかりと割り込むようだと印象は悪そうだ。一方、上方修正された昨年12月分25万人台に近づくと、労働市場の冷え込みに対する過度な警戒感が後退するのではないか。
現物の米株が寄り付いた後には、3月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数が発表される。年初めから2カ月は55超えと好調だったが、今回はやや伸び悩む見込み。それでも54台とそれほど悪くはない。弱かったISMの3月製造業指数では、新規受注の急低下が話題となった。非製造業でも新規注文、そして雇用などの数値にも気を付ける必要があるだろう。
なお、昨日主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは、東京時間に昨日安値を割り込み一時101.44まで下値を広げた。2月2日につけた年初来安値100.82までまだ距離はあるが、徐々に意識されつつある。
想定レンジ上限
・ドル円は日足一目均衡表・雲の下限132.36円、その上は90日移動平均線132.99円や昨日高値133.17円。
想定レンジ下限
・ドル円は3月29日安値130.76円、その下は同月27・28日安値130.41円。
(小針)