ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、下落

 5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下落。24時時点では130.88円と22時時点(131.01円)と比べて13銭程度のドル安水準だった。米景気の先行き懸念が高まる中、3月米ISM非製造業指数が51.2と予想の54.5を下回ったことが分かると、米金利の低下とともに円買い・ドル売りが活発化。23時過ぎに一時130.64円と日通し安値を更新した。
 ただ、一時は3.2627%前後と昨年9月12日以来約7カ月ぶりの低水準を記録した米10年債利回りが3.31%台まで低下幅を縮めるとドル円にも買い戻しが入り、131円台前半まで下げ渋った。

 ユーロドルは頭が重い。24時時点では1.0910ドルと22時時点(1.0958ドル)と比べて0.0048ドル程度のユーロ安水準だった。低調な米経済指標を受けて一時1.0967ドル付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0970ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。ユーロ円の下落につれた売りも出て、24時前には1.0903ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は軟調。24時時点では142.71円と22時時点(143.48円)と比べて77銭程度のユーロ安水準。米景気減速への懸念が投資家心理の悪化につながり、リスク・オフの円買いが優勢となった。24時過ぎに一時142.68円と日通し安値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円もさえない展開だった。ポンド円は162.78円、豪ドル円は87.64円、NZドル円は82.53円、カナダドル円は97.12円、スイスフラン円は144.54円、南アフリカランド円は7.26円まで値を下げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:130.64円 - 131.84円
ユーロドル:1.0903ドル - 1.0970ドル
ユーロ円:142.68円 - 144.45円

(中村)
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