ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、急落

 4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は急落。24時時点では131.81円と22時時点(132.90円)と比べて1円09銭程度のドル安水準だった。2月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が993.1万件と予想の1040.0万件を下回り、2021年5月以来の1000万件割れとなったことが分かると、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。アジア時間の安値132.17円を下抜けて一時131.66円まで値を下げた。
 米長期金利の指標である米10年債利回りは一時3.3591%前後と約1週間ぶりの低水準を付けた。

 ユーロドルは堅調。24時時点では1.0969ドルと22時時点(1.0891ドル)と比べて0.0078ドル程度のユーロ高水準だった。米労働市場がひっ迫しているとの懸念が後退すると全般ドル売りが優勢となり、一時1.0973ドルと2月2日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.47と2月2日以来の安値を更新した。

 ユーロ円は頭が重かった。24時時点では144.58円と22時時点(144.75円)と比べて17銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったものの、ドル円の下落につれた売りが出ると144.19円付近まで下押しした。ダウ平均が一時160ドル超下落したことも相場の重し。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:131.66円 - 133.17円
ユーロドル:1.0883ドル - 1.0973ドル
ユーロ円:144.17円 - 145.43円


(中村)
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