ニューヨーク外国為替市場概況・3日 ドル円、反落

 3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は132.46円と前営業日NY終値(132.86円)と比べて40銭程度のドル安水準だった。「OPECプラス」が2日に追加減産を表明したことを受けて原油先物相場が急騰すると、対資源国通貨中心にドル売りが進行。対円でもドル売りが優勢となった。3月米ISM製造業景気指数が46.3と予想の47.5より弱い内容だったことが伝わると、米長期金利の低下とともにドル売りが活発化。前週末の安値132.59円を下抜けて一時132.21円と3月30日の安値に面合わせした。その後の戻りも132.57円付近にとどまった。

 ユーロドルは反発。終値は1.0899ドルと前営業日NY終値(1.0839ドル)と比べて0.0060ドル程度のユーロ高水準だった。原油高を背景に対資源国通貨中心にドル売りが強まると、ユーロに対してもドル売りが先行。低調な米経済指標をきっかけにドル売りが優勢になると、一時1.0917ドルと日通し高値を付けた。ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「5月に0.50%の利上げを実施する可能性はまだ残っている」と発言したこともユーロ買いを促した。

 ユーロ円は小反発。終値は144.37円と前営業日NY終値(144.09円)と比べて28銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの上昇につれた買いが先行し一時144.94円と日通し高値を付けた影響が残った。ただ、ドル円の下落につれた売りが出ると143.90円付近まで下押しする場面があった。

 米ドルカナダドルは一時1.3412カナダドルと2月16日以来の米ドル安・カナダドル高水準を付けた。「OPECプラス」の減産決定を受けて原油先物相場が急騰すると、産油国通貨のカナダドルに買いが集まった。低調な米経済指標を手掛かりに全般ドル売りが進んだ影響も受けた。同じく産油国通貨であるノルウェークローネも対ドルで10.2797クローネまで上昇した。

本日の参考レンジ
ドル円:132.21円 - 133.76円
ユーロドル:1.0788ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:143.63円 - 144.94円

(中村)
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