ニューヨーク外国為替市場概況・6日 ドル円、4日ぶり反発

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反発。終値は131.78円と前営業日NY終値(131.32円)と比べて46銭程度のドル高水準だった。米労働省が発表した前週分の米新規失業保険申請件数は22.8万件と予想の20.0万件を上回り、失業保険継続受給者数も182.3万人と予想以上に増加した。前日の3月ADP全米雇用報告に続き、米労働市場の過熱感が緩和したことを示唆する内容だったことから、発表後は円買い・ドル売りで反応。一時131.00円付近まで値を下げた。
 ただ、アジア時間に付けた日通し安値130.78円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。一時は3.2477%前後と昨年9月9日以来約7カ月ぶりの低水準を記録した米10年債利回りが3.30%台まで低下幅を縮めたことも相場の支援材料となり、前日の高値131.84円を上抜けて一時131.90円まで上値を伸ばした。その後の下押しも131.57円付近にとどまった。

 ユーロドルは小反発。終値は1.0922ドルと前営業日NY終値(1.0904ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ高水準だった。NY勢参入後に一時1.0886ドル付近まで下押しする場面もあったが、アジア時間に付けた日通し安値1.0885ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続を意識したユーロ買いも入り、1時30分過ぎには一時1.0938ドルと日通し高値を更新した。3月米雇用統計やイースター休暇の連休を前に、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入りやすかった。

 ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は143.91円と前営業日NY終値(143.12円)と比べて79銭程度のユーロ高水準。全般ユーロ買いが進んだ流れに沿って、一時144.00円まで値を上げた。欧州株相場の上昇や米国株相場の持ち直しを背景に投資家のリスク志向が改善し、円売り・ユーロ買いが出た面もあった。

本日の参考レンジ
ドル円:130.78円 - 131.90円
ユーロドル:1.0885ドル - 1.0938ドル
ユーロ円:142.55円 - 144.00円

(中村)
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