ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、しっかり

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円はしっかり。24時時点では133.83円と22時時点(133.32円)と比べて51銭程度のドル高水準だった。前週末発表の3月米雇用統計が米労働市場の底堅さを示す内容だったことから、米連邦準備理事会(FRB)が5月に追加利上げを実施するとの観測が広がり、全般ドル買いが進行。植田和男日銀総裁が就任記者会見で、現行の大規模金融緩和策について「継続することが適当」と述べたことも相場の支援材料となり、24時前に一時133.87円と3月15日以来の高値を付けた。

 ユーロドルは軟調。24時時点では1.0838ドルと22時時点(1.0848ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。前週末の米雇用統計の結果を受けてFRBが5月に追加利上げを行うとの見方が高まる中、連休明けのNY勢がドル買いで参入。前週末の安値1.0877ドルを下抜けて一時1.0831ドルまで値を下げた。

 ユーロ円は堅調。24時時点では145.05円と22時時点(144.63円)と比べて42銭程度のユーロ高水準。植田日銀総裁が大規模な金融緩和策を継続する方針を表明したことを受けて、全般円売りが広がった。24時過ぎに一時145.10円まで上値を伸ばした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:131.83円 - 133.87円
ユーロドル:1.0831ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:143.81円 - 145.10円


(中村)
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