11日香港株=方向感乏しいか、米CPI発表控え様子見

 休場明け11日の香港市場は方向感に乏しい相場か。前週末発表の3月の米雇用統計がおおむね強い結果だったことで米景気の悪化懸念が和らぐ一方、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制のため利上げを続けるとの見方が強まるだろう。米金融政策を探るうえで、12日に発表される3月の米消費者物価指数(CPI)の内容を見極めたい投資家が積極的な売買を見送る展開がありそうだ。

 香港ドル安・米ドル高が進んでおり、香港市場の投資家は運用リスクを取りにくくなると予想する。また、中国統計局がきょう午前に発表する3月の物価統計が注目の材料となりそうだ。

 10日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が3営業日続伸したものの、米10年債利回りが上昇したことでハイテク株が売られ、ナスダック総合が小幅に反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国ネット通販大手アリババ集団(09988)が香港終値を上回った半面、アリババ集団と同業のJDドットコム(09618)が下回って引けた。

(小針)
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