15日香港株=売り先行か、米CPI伸び率の予想上振れが重荷

 15日の香港市場は売りが先行か。市場で注目された1月の米消費者物価指数(CPI)は上昇率が市場予想を上回った。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを続けるとの見方が強まり、運用リスクをとりにくくなりそうだ。香港ドル安に伴う資金の域外流出や、偵察用気球の領空侵犯を巡る米国と中国の対立も引き続き懸念されるだろう。

 ただ、下値が堅い展開が予想される。米長期金利が上昇しているものの、14日のNY市場でハイテク株中心のナスダック総合指数は続伸した。一方、香港市場ではハンセン指数が前日に3日続落し、終値ベースで1月6日以来の安値を連日更新しているだけに、割安感に注目した買いが入りやすい環境にある。

 14日のNY株式相場は、ダウ平均とS&P500が3日ぶりの反落となった。インフレ高止まりを示す米CPIの上昇が重しとなった。ただ、伸び率は鈍化が続いており、売り一巡後は買い戻しが優勢だった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。英金融大手のHSBC(00005)や中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、銀行株の中国建設銀行(00939)が下回って引けた。
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