14日香港株=堅調か、米インフレ鈍化期待が高まる

 14日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ堅調か。13日のNY市場でダウ平均は376米ドル高と約1カ月ぶり高値を付け、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発した。注目の米1月消費者物価指数(CPI)の発表を今夜に控え、ニューヨーク連銀が発表した3年後のインフレ予想が前回から0.3ポイント低下の2.7%となり、インフレ鈍化への期待が高まった。予想通りの鈍化となれば、早期の利上げ停止期待が再び高まることが期待される。

 一方、為替市場では米ドル高・香港ドル安が進み、香港市場からの資金流出への懸念が重荷になりそうだ。香港ドルがペッグ制の変動幅の下限である1米ドル=7.85HKドルに接近したため、香港金融管理局(HKMA)は14日の米国取引時間に42億2300万HKドル規模の香港ドル買い・米ドル売りを実施した。香港ドル買い介入は昨年11月以来で、今年に入ってからは初めて。

 13日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。主力株ではHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)が香港終値を上回った半面、アリババ集団(09988)やJDドットコム(09618)が下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を40ポイント超上回って寄り付くことになる。

(小針)
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