13日香港株=続落か、米長期金利の上昇と米ハイテク株安が重荷

 週明け13日の香港市場は続落か。米長期金利の上昇を受け、前週末のNY市場でハイテク・グロース株が売られた流れを引き継ぐと予想する。米長期金利の指標である米10年債利回りは10日、前日比0.08%高い3.74%で終えた。米景気の強さやインフレ高止まりで、米連邦準備理事会(FRB)が利上げ停止や利下げ転換を先延ばしするとの観測が広がっている。米金融政策の行方を占う上で市場の関心が高い米消費者物価指数(CPI)の発表を日本時間あす夜に控え、様子見気分が強まるだろう。

 もっとも、中国の金融緩和拡大への期待から、一巡後は指数が下げ渋る展開がありそうだ。中国人民銀行(中央銀行)が10日発表した金融統計によると、国内金融機関による1月の人民元建て貸付残高増加額は4兆9000億元と市場予想の4兆元を上回った。ただ、企業による借り入れが増えた半面、住宅ローンなど個人向け新規融資は伸び悩んだ。

 10日のNY株式相場でダウ平均は3営業日ぶりに反発。原油高を好感したエネルギー株や、公益、ヘルスケアなどのディフェンシブ株が上昇した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は3営業日続落した。ネット株のテンセント(00700)やJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)、保険株AIAグループ(01299)などが香港終値を下回って引けた。
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