9日香港株=続落か、米利上げの早期停止期待が後退

 9日の香港市場は続落か。米連邦準備理事会(FRB)高官からタカ派的発言が相次いだことで米利上げの早期停止期待が後退し、前日の米株式相場が下落した流れを引き継ぐだろう。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁やウォラーFRB理事が8日、高金利政策の継続の必要性を強調した。香港ドルがペッグ制の変動幅の下限である1米ドル=7.85HKドルに接近していることも、売り材料視されそうだ。

 業績見通しなどの個別材料が出た銘柄の物色が引き続き活発に行われるだろう。きょうは半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が2022年10-12月期決算を発表する。

 8日のNY株式相場で主要3指数がそろって反落した。検索分野での競争激化が嫌気されたアルファベットの大幅安が相場の重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は下落が目立ち、香港証券取引所(00388)やテンセント(00700)、BYD(01211)、AIAグループ(01299)などが香港終値を下回って引けた。
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