7日香港株=軟調か、米利上げの早期停止観測が後退 気球問題も懸念

 7日の香港市場は軟調か。1月の米雇用統計で雇用者数が予想を大幅に上回り、失業率が予想に反して低下したことで、米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを停止するとの期待が後退した。米長期金利の上昇を受けて香港市場でも高PERのハイテク株やグロース株への売りが続けば、地合いの悪化につながりそうだ。気球撃墜問題を巡り米中対立の激化も警戒されている。米国時間の7日にFRBのパウエル議長がワシントンDCの会合でインタービューに応じる予定で、強い雇用統計を踏まえた議長の発言を見極めたい投資家は積極的な売買を控える可能性もある。

 一方、中国本土では新型コロナウイルス感染者の減少が続き、経済の回復に対する期待が下値を支えよう。ただ、規制緩和や撤廃を巡って好材料出尽くし感があり、期待先行で買われていた銘柄は利益確定売りが出やすい。

 6日のNY市場はダウ平均が35米ドル安と小幅に3営業日続落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、中国建設銀行(00939)、大型ネット株のテンセント(00700)、百度(09888)などが香港終値を下回って引けた。
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