NY為替見通し=米PPIに注目、CPIに続き弱い結果が出れば更なる下押しか
本日のNY時間は、NY午前に発表される3月米卸売物価指数(PPI)の結果を見極める相場となるか。もっとも、昨日の同月消費者物価指数(CPI)のヘッドラインが市場予想を下回る結果となったことで、市場の反応としては更にPPIが予想比を下振れた結果となった場合の方が動きやすくなりそうだ。
昨日はCPIの結果発表後に米金利が急低下し、ドルも急落した。その後、米金利は下げ幅をほぼ取り戻したが、米ゴールドマンサックスが6月の利上げ予想を撤回するなど、市場は5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が最後の利上げとなるとの予想が高まっている。5月以後は、米連邦準備理事会(FRB)が金利据え置きに動き、年後半は利下げに転じると、CMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」通りに動いている。年後半は金融危機の影響で金融機関が貸し渋り、貸し剥がしをはじめ、リスク回避の動きに動く保守的な動きが、米経済に影響を与える可能性が高いことも、年後半の利下げ予想の一因だ。
米PPIの結果が仮に予想比を下振れた場合は、昨日の安値を割り込みドル円は下値トライとなるだろう。逆に、上振れた場合は、CPIの下げ幅を若干取り戻し、次の指標結果までは再びレンジ相場になる可能性が高いだろう。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目途は、昨日CPI発表後の戻り高値133.40円近辺が最初の抑え。その上は昨日高値134.05円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目途は、昨日安値132.74円から日足一目均衡表・雲の下限132.57円を支持帯とし、その下は同・転換線132.35円。
(松井)
昨日はCPIの結果発表後に米金利が急低下し、ドルも急落した。その後、米金利は下げ幅をほぼ取り戻したが、米ゴールドマンサックスが6月の利上げ予想を撤回するなど、市場は5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が最後の利上げとなるとの予想が高まっている。5月以後は、米連邦準備理事会(FRB)が金利据え置きに動き、年後半は利下げに転じると、CMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」通りに動いている。年後半は金融危機の影響で金融機関が貸し渋り、貸し剥がしをはじめ、リスク回避の動きに動く保守的な動きが、米経済に影響を与える可能性が高いことも、年後半の利下げ予想の一因だ。
米PPIの結果が仮に予想比を下振れた場合は、昨日の安値を割り込みドル円は下値トライとなるだろう。逆に、上振れた場合は、CPIの下げ幅を若干取り戻し、次の指標結果までは再びレンジ相場になる可能性が高いだろう。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目途は、昨日CPI発表後の戻り高値133.40円近辺が最初の抑え。その上は昨日高値134.05円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目途は、昨日安値132.74円から日足一目均衡表・雲の下限132.57円を支持帯とし、その下は同・転換線132.35円。
(松井)