欧州マーケットダイジェスト・14日 株高・金利上昇・ドル高
(14日終値:15日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=133.76円(14日15時時点比△1.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.96円(△0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0987ドル(▲0.0088ドル)
FTSE100種総合株価指数:7871.91(前営業日比△28.53)
ドイツ株式指数(DAX):15807.50(△78.04)
10年物英国債利回り:3.667%(△0.092%)
10年物独国債利回り:2.440%(△0.068%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月独卸売物価指数(WPI、前月比) 0.2% 0.1%
3月スイス生産者輸入価格(前月比) 0.2% ▲0.2%
3月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.9% 0.8%
前年比 5.7% 5.6%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は堅調。3月米小売売上高や3月米輸入物価指数が予想を大きく下回ったことが伝わると全般ドル売りが先行し一時132.21円付近まで下押ししたものの、日本時間夕刻に付けた日通し安値132.17円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレ率は依然として高すぎる」「金融政策はかなりの期間、市場の予想よりも長い期間、引き締まった状態に維持される必要がある」と発言したこともドル買い戻しを後押しした。
米ミシガン大学が発表した4月消費者態度指数(速報値)が63.5と予想の62.0を上回り、併せて発表した消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことでドル買いが活発化すると、一時133.84円まで上値を伸ばした。
なお、ミシガン大が発表した消費者の期待インフレ率は1年先が4.6%と前月の3.6%から大幅に上昇し、予想の3.7%を上回った。5年先は2.9%と市場予想通りとなった。
・ユーロドルは下落。低調な米小売指標をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.1073ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた約1年ぶりの高値1.1076ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。ウォラーFRB理事のタカ派的な発言やミシガン期待インフレ率の上振れでドル買いが加速すると一時1.0972ドルと日通し安値を更新した。
市場では「欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーからは利上げ継続の主張が相次いで伝わり、1年ぶりのユーロ高水準を記録していただけに、週末を前に利益確定目的のユーロ売り・ドル買いも出やすかった」との声が聞かれた。
・ユーロ円はじり高。日本時間夕刻に一時146.24円と日通し安値を付けたものの、前日の安値146.08円が目先サポートとして働くとじりじりと下値を切り上げた。ドル円の上昇につれた買いも入り一時147.02円と昨年11月9日以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの下落につれた売りも出たため上値は限られた。
・ロンドン株式相場は6日続伸し、3月9日以来約1カ月ぶりの高値で取引を終えた。前日の米国株や本日のアジア株の上昇を受けたリスク選好の流れを引き継いだ。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、昨年1月以来1年3カ月ぶりの高値となった。前日の米国株や本日のアジア株が上昇した流れを引き継いで買いが優勢となった。個別ではコメルツ銀行(5.65%高)やドイツ銀行(4.57%高)、コンチネンタル(3.32%高)などの上昇が目立った。
フランスの代表的な株式指数であるCAC40指数は0.52%高となり、過去最高値を更新した。
・欧州債券相場は下落。ECB高官のタカ派的な発言を受けて、ECBの利上げ継続が意識されると独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=133.76円(14日15時時点比△1.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.96円(△0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0987ドル(▲0.0088ドル)
FTSE100種総合株価指数:7871.91(前営業日比△28.53)
ドイツ株式指数(DAX):15807.50(△78.04)
10年物英国債利回り:3.667%(△0.092%)
10年物独国債利回り:2.440%(△0.068%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月独卸売物価指数(WPI、前月比) 0.2% 0.1%
3月スイス生産者輸入価格(前月比) 0.2% ▲0.2%
3月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.9% 0.8%
前年比 5.7% 5.6%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は堅調。3月米小売売上高や3月米輸入物価指数が予想を大きく下回ったことが伝わると全般ドル売りが先行し一時132.21円付近まで下押ししたものの、日本時間夕刻に付けた日通し安値132.17円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレ率は依然として高すぎる」「金融政策はかなりの期間、市場の予想よりも長い期間、引き締まった状態に維持される必要がある」と発言したこともドル買い戻しを後押しした。
米ミシガン大学が発表した4月消費者態度指数(速報値)が63.5と予想の62.0を上回り、併せて発表した消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことでドル買いが活発化すると、一時133.84円まで上値を伸ばした。
なお、ミシガン大が発表した消費者の期待インフレ率は1年先が4.6%と前月の3.6%から大幅に上昇し、予想の3.7%を上回った。5年先は2.9%と市場予想通りとなった。
・ユーロドルは下落。低調な米小売指標をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.1073ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた約1年ぶりの高値1.1076ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。ウォラーFRB理事のタカ派的な発言やミシガン期待インフレ率の上振れでドル買いが加速すると一時1.0972ドルと日通し安値を更新した。
市場では「欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーからは利上げ継続の主張が相次いで伝わり、1年ぶりのユーロ高水準を記録していただけに、週末を前に利益確定目的のユーロ売り・ドル買いも出やすかった」との声が聞かれた。
・ユーロ円はじり高。日本時間夕刻に一時146.24円と日通し安値を付けたものの、前日の安値146.08円が目先サポートとして働くとじりじりと下値を切り上げた。ドル円の上昇につれた買いも入り一時147.02円と昨年11月9日以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの下落につれた売りも出たため上値は限られた。
・ロンドン株式相場は6日続伸し、3月9日以来約1カ月ぶりの高値で取引を終えた。前日の米国株や本日のアジア株の上昇を受けたリスク選好の流れを引き継いだ。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、昨年1月以来1年3カ月ぶりの高値となった。前日の米国株や本日のアジア株が上昇した流れを引き継いで買いが優勢となった。個別ではコメルツ銀行(5.65%高)やドイツ銀行(4.57%高)、コンチネンタル(3.32%高)などの上昇が目立った。
フランスの代表的な株式指数であるCAC40指数は0.52%高となり、過去最高値を更新した。
・欧州債券相場は下落。ECB高官のタカ派的な発言を受けて、ECBの利上げ継続が意識されると独国債に売りが出た。
(中村)