今日の株式見通し-横ばいか 米国株は下落も円安が下支え

 東京市場は横ばいか。先週末の米国株は下落。ダウ平均は143ドル安の33886ドルで取引を終えた。ウォラーFRB理事が講演でさらなる金融引き締めが必要と言及したことを受けて、利上げの長期化が意識された。4月ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回り、併せて発表された1年先期待インフレ率速報値が強い結果となったことも、この見方を強めた。一方、好決算が多く確認できたことを受けて、金融株には強い買いが入った。米国の長期金利が上昇しており、為替はドル高・円安に傾斜。ドル円は足元133円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて70円高の28490円、ドル建てが110円高の28530円で取引を終えた。

 米国株は下落したが、3指数の中で最も弱かったダウ平均でも0.4%安と大きな下げではなかった。CME225先物は下振れスタートを示唆しておらず、円安が一定程度日本株を下支えするだろう。日経平均は14日まで6日続伸と好地合いが続いている。米国動向から金融株の動きが良くなりそうだが、物色の矛先が変わることは、相場がまだ天井ではないとポジティブに受け止められる可能性が高い。日米ともに企業決算に対する期待が高まることで売り急ぎは抑制され、現状近辺で底堅い動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは28350円-28650円
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