株式明日の戦略-週明けも強い基調に変化なし、3月高値が射程圏内に

 17日の日経平均は7日続伸。終値は21円高の28514円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり920/値下がり820と、後場に入って値上がりが値下がりを上回った。米国で金融株が決算を材料に強く買われたことから、三菱UFJ、三井住友、みずほFGの3メガバンクがそろって2%台の上昇。円安を追い風にトヨタや日産自など自動車株に買いが入った。投資有価証券の売却を発表した横浜ゴムは、証券会社のレーティング引き上げもあって7%を超える上昇。1Q好決算のマネーフォワードが急騰した。月着陸船に関するリリースを材料に、アイスペースが場中値付かずのストップ高比例配分となった。

 一方、前営業日に大幅高となったファーストリテイリングが2%を超える下落。日経平均に対するウエートが大きくなったことにより、先々で売り需要が発生する可能性があるとの指摘があった。三井物産や伊藤忠など先週「バフェット銘柄」として盛り上がった商社株が、全般利食い売りに押された。下方修正を発表したジンズや、前期の営業利益が計画を下振れたヨシムラフードが急落。下方修正が強い失望を誘ったUUUMが場中値付かずのストップ安比例配分となった。

 日経平均は7日続伸。金曜日の米国株が下落しており、週明けということで地合いの変調も警戒された。しかし、蓋を開けてみれば先週までと変わらず、底堅さを発揮してプラスで終えた。金融株が強いというのは最近のトレンドではないが、旬ではない業種に買いが入ったことで、同様に株高の流れに乗れていなかったトヨタも円安に好反応を示した。その一方で、先週派手に買われた商社株やファーストリテイリングは、ほどよく過熱感を冷ましている。きょうの上昇で日経平均は終値で28500円を上回り、TOPIXは4月4日につけた2023.63pを上回った。そろって、3月9日の高値(取引時間中:日経平均は28734.79円、TOPIXは2071.60p)を超えて行けるかが注目される。
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