欧州マーケットダイジェスト・17日 株まちまち・金利上昇・ドル高

(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=134.48円(17日15時時点比△0.53円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.90円(▲0.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0924ドル(▲0.0064ドル)
FTSE100種総合株価指数:7879.51(前営業日比△7.60)
ドイツ株式指数(DAX):15789.53(▲17.97)
10年物英国債利回り:3.691%(△0.024%)
10年物独国債利回り:2.473%(△0.033%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。しばらくは134.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、NY市場に入ると上昇した。4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が10.8と予想の▲18.0を大きく上回り、4月NAHB住宅市場指数が45と予想の44を上回ったことが伝わると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが進行。24時前に一時134.57円と3月15日以来約1カ月ぶりの高値を更新した。
 米長期金利の指標である米10年債利回りは一時3.6004%前後と3月29日以来の高水準を付けた。

・ユーロドルは下落。欧州勢参入直後に一時1.1000ドルと日通し高値を付けたものの、NYの取引時間帯に入ると売りが優勢となった。米経済指標の上振れを受けて、米景気の悪化懸念が和らぐと米長期金利が上昇。欧米金利差の拡大を見込んだユーロ売り・ドル買いが優勢となった。23時30分過ぎに一時1.0909ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.23まで上昇した。

・ユーロ円はじり安。ドル円の上昇につれた買いが入った半面、ユーロドルの下落につれた売りが出て一時146.67円と日通し安値を付けた。

・ロンドン株式相場は小幅ながら7日続伸し、3月8日以来約1カ月ぶりの高値で取引を終えた。アジアの株式相場が総じて上昇すると、運用リスクをとりやすくなった投資家の買いが入った。ただ、高値警戒感から売りも出やすく、引けにかけては伸び悩んだ。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株の上昇が目立った半面、HSBCやバークレイズなど金融株の下げが目立った。

・フランクフルト株式相場は6日ぶりに小反落。前週末までに5日続伸し1年3カ月ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが出た。ただ、押し目を拾いたい向きも多く下げは限定的だった。個別ではコメルツ銀行(3.47%安)やミュンヘン再保険(2.64%安)、ハノーバー再保険(2.58%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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