欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、弱含み

 20日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では134.28円と20時時点(134.56円)と比べて28銭程度のドル安水準だった。米国の景況感指標や雇用指標の悪化を受けて、米10年債利回りが3.53%台へ低下したことで、一時134.18円まで下値を広げた。4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、-31.3と発表され、予想の-19.2を下回り、前週分の米新規失業保険申請件数は24.5万件と発表され、予想の24.0万件より弱く、労働市場の悪化が示された。

 ユーロドルは一転上昇。22時時点では1.0977ドルと20時時点(1.0972ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。ドイツ10年国債利回りが2.47%台へ低下したことで、一時1.0934ドルまで下値を広げたものの、米国経済指標の悪化を受けて1.0985ドルまで反発した。欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(3月16日分)では、金融市場の緊張が続いているものの、多くのメンバーが0.50%の利上げに同意したことが判明した。
 ポンドドルは、英10年物国債利回りが3.80%台へ低下したことで、一時1.2405ドルまで下値を広げたものの、米国経済指標の悪化を受けて1.2461ドルまで反発した。
 
 ユーロ円は22時時点では147.40円と20時時点(147.63円)と比べて23銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落につれる形で一時147.17円まで下値を広げた後、ユーロドルの上昇で下げ渋る展開となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:134.18円 - 134.97円
ユーロドル:1.0934ドル - 1.0985ドル
ユーロ円:147.17円- 147.83円

(山下)
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