26日香港株=続落して始まるか、米株安が重荷

 26日の香港市場は続落して始まるか。前日の米株式相場の下落を受けた売りが先行しそうだ。中国共産党が週内に開く中央政治局会議で積極的な景気浮揚措置が打ち出されるとの期待も後退している。2023年1-3月期の米国内総生産(GDP)速報値の発表を香港時間27日夜に控え、結果を見極めたい投資家は様子見姿勢を強めるだろう。

 四半期決算などを手掛かりに個別銘柄を物色する動きは引き続き活発となるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の香港証券取引所(00388)と中国平安保険(02318)が2023年1-3月期決算を発表する。また、テンセント(00700)の大株主であるプロサスが25日、同日にテンセント株を78万9600株売却したと発表した。きょうの香港市場でテンセントが売られ、相場の重荷となる展開があり得る。

 25日のNY株式相場はダウ平均とS&P500が3日ぶりに反落し、ナスダック総合は続落した。ファースト・リパブリック・バンクの預金が40%減少したことで地銀株への警戒感が再燃した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。大型株のテンセントとHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を下回って引けた。

(小針)
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