ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。24時時点では134.12円と22時時点(133.90円)と比べて22銭程度のドル高水準だった。1-3月期米国内総生産(GDP)速報値は前期比年率1.1%増と予想の2.0%増を下回ったものの、米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として注目するコアPCEが前期比年率4.9%上昇と予想の4.7%上昇を上回ったため、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。22時30分過ぎには一時134.20円と日通し高値を更新した。
 ただ、23時発表の3月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)が前月比5.2%低下と予想の0.5%上昇に反して低下したことが伝わると上昇は一服した。一目均衡表転換線が位置する134.08円を超えた水準では戻り売りなども出やすいようだ。

 ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.1011ドルと22時時点(1.1013ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。米インフレ指標の上振れをきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0992ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0968ドルがサポートとして働くと下げ渋った。米住宅指標が低調だったことも相場を下支えした。

 ユーロ円はじり高。24時時点では147.65円と22時時点(147.45円)と比べて20銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入るとじりじりと下値を切り上げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:133.24円 - 134.20円
ユーロドル:1.0992ドル - 1.1064ドル
ユーロ円:147.15円 - 147.99円

(中村)
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