ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、堅調

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は堅調。24時時点では136.17円と22時時点(136.06円)と比べて11銭程度のドル高水準だった。日銀が大規模な金融緩和の維持を決めた一方、米連邦準備理事会(FRB)の利上げは続くとの見方が強まっており、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが優勢となった。23時30分前には一時136.56円と3月10日以来の高値を付けた。
 3月米PCEデフレーターや1-3月期米雇用コスト指数の上振れを受けて、市場では「米金融当局に追加利上げ路線を維持させる根強いインフレ圧力が浮き彫りになった」との声が聞かれた。

 ユーロ円は一段高。24時時点では150.20円と22時時点(149.36円)と比べて84銭程度のユーロ高水準。日銀による大規模金融緩和の長期化観測を背景に全般円売りが優勢になると、一時150.43円と2008年10月以来およそ14年半ぶりの高値を更新した。

 ポンドは全面高。対ドルでは一時1.2574ドル、対ユーロでは0.8781ポンド、対円では171.13円まで値を上げた。市場では「月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだポンド買いのフローが観測された」との声が聞かれた。

 ユーロドルは買い戻しが優勢。24時時点では1.1037ドルと22時時点(1.0984ドル)と比べて0.0053ドル程度のユーロ高水準だった。21時30分過ぎに一時1.0963ドルと日通し安値を付けたものの、ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ買いが入ると1.1044ドルと日通し高値を更新した。米10年債利回りが低下したことも相場を下支えした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:133.38円 - 136.56円
ユーロドル:1.0963ドル - 1.1044ドル
ユーロ円:146.92円 - 150.43円

(中村)
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