NY為替見通し=ドル円は上昇一服か、米ISM製造業景況指数に注目

 先週末のながれを引き継ぎ、ドル円は買いが継続し137円手前まで上値を伸ばし、136円後半でしっかり。日銀が先週の会合で緩和策の継続を決定し、声明も早期の緩和策修正への期待感が強める内容とならなかったことで、足もとでは円売り安心感が広がっており、ドル円の底堅い動きが続きそうだ。

 ただ、先週末からドル円は大幅高となり、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え調整が入る可能性もある。日米金融政策格差がドル円の支えとなっているが、今週のFOMCで0.25%利上げは織り込み済みで、市場は声明文や米邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の会見で利上げの打ち止めについて言及するかどうかに注目が集まっており、積極的にドルを買い進める地合いにはなりにくい。

 NYタイムでは米4月ISM製造業景況指数の発表が予定されている。市場では2020年5月以来の低水準となった3月の46.3から小幅の上昇が予想されている。さえない結果となれば、米景気後退が間近に迫っているとの警戒感が強まり、ドル円に売り圧力が強まる可能性がある。

・想定レンジ上限
 ドル円は200日移動平均線の137.00円や3月8日高値137.91円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円は本日これまでの安値136.14円や日足一目均衡表・転換線134.97円近辺が下値めど。

(金)
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