NY為替見通し=明日のFOMC結果待ちで、ドル円は伸び悩むか

 昨日に発表された4月米ISM製造業景気指数が予想を上回ったこともドル円の上昇を後押し、本日も先週末からの高値更新の動きが継続し、一時137.77円まで強含んだ。その後は米長期金利の低下も重しに調整の売りが優勢となるも、137円前半で下げ渋り、下押しは限定的。

 明日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、ドル円は先週末からの大幅高の反動で本日は上昇が一服し、調整の売りも入りやすいが、足もとでは日米金融政策格差を意識した動きとなっており、ドル円の下値は堅いと想定される。ドル円の底堅さを意識し、NYタイムで再び上値を試す可能性はあるが、上値では注目イベントを控え利食いの売りも出やすい。

 NYタイムでは米3月雇用動態調査(JOLTS)求人件数の発表に注目。市場では約2年ぶりの低水準となった2月の993.1万件から一段の減少が予想されている。予想以上の減少とあれば、労働市場が冷え込みつつある可能性が示唆され、賃金やインフレの低下の思惑で米邦準備制度理事会(FRB)が早い段階で利上げ停止に動くとの見方が強まり、ドルに売り圧力が強まる可能性はある。

・想定レンジ上限
 ドル円は3月8日高値(年初来高値)137.91円や昨年12月15日高値138.17円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円は200日移動平均線137.01円や4月28日の高値136.56円が下値めど。

(金)
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