欧州マーケットダイジェスト・3日 株高・ドル安・円高

(3日終値:4日2時時点)
ドル・円相場:1ドル=135.38円(3日15時時点比▲0.56円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.59円(▲0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1046ドル(△0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:7788.37(前営業日比△15.34)
ドイツ株式指数(DAX):15815.06(△88.12)
10年物英国債利回り:3.696%(△0.027%)
10年物独国債利回り:2.247%(▲0.011%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>   <前回発表値>
3月ユーロ圏失業率           6.5%      6.6%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。日本時間4日3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控える中、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りがじわりと強まった。市場では「金融システム不安や労働市場の冷え込みで、米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを停止するとの思惑が高まっている」との声が聞かれ、一時135.07円と日通し安値を更新した。
 なお、この日発表の4月ADP全米雇用報告や4月米ISM非製造業指数は予想を上回ったものの、相場の反応は限られた。

・ユーロドルはじり高。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると、一時1.1059ドルと日通し高値を更新した。ただ、本日のFOMCや明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会など、欧米の金融政策イベントを控えて一本調子で上昇する展開にはならなかった。

・ユーロ円はじり安。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出て一時149.32円と日通し安値を更新した。

・ロンドン株式相場は反発。前日の下落の反動で値ごろ感からの買いが先行したものの、原油先物価格の急落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られると伸び悩んだ。そのあとはFOMCの結果公表を前に、積極的な取引が手控えられたため、もみ合いの展開となった。

・フランクフルト株式相場は反発。前日の下落の反動で値ごろ感からの買いが先行したものの、FOMCの結果公表を前に大きな方向感は出なかった。個別ではザルトリウス(5.23%高)やメルク(3.14%高)、BASF(2.60%高)などの上昇が目立った。半面、ザランド(2.12%安)やシーメンス・エナジー(1.69%安)などは売られた。

・欧州債券相場は上昇。ECBによる大幅利上げ観測が後退する中、独国債に買いが入った。

(中村)
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