ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、軟調

 4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。24時時点では133.89円と22時時点(134.82円)と比べて93銭程度のドル安水準だった。23時30分過ぎに一時133.82円と日通し安値を更新した。前日引け後に伝わった「米地銀パックウエスト・バンコープの身売りの可能性」との報道に続き、「米地銀ウエスタン・アライアンス・バンコープは身売りの可能性などの選択肢を検討」との一部報道が伝わると、米中堅金融機関の連鎖的な経営破綻への警戒が高まり、リスク回避の円買いが広がった。
 なお、ウエスタン・アライアンスは身売り検討との報道を否定している。

 ユーロドルは頭が重い。24時時点では1.1000ドルと22時時点(1.1008ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で、市場予想通り0.25%の利上げを決めたと発表。3会合ぶりに利上げ幅を縮小したことを受けて、ユーロ売りが進んだ。ラガルドECB総裁が会見で「インフレ見通しは、依然として重大な上振れリスク」「ECBが利上げ停止しないことは極めて明らか」と述べ、追加利上げの可能性を示唆すると下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。欧米株価の下落に伴うリスク・オフのドル買いが優勢になると、一時1.0986ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は下落。24時時点では147.29円と22時時点(148.43円)と比べて1円14銭程度のユーロ安水準。米金融システム不安再燃への警戒からダウ平均が一時400ドル超下落すると、リスク・オフの円買いが優勢となり一時147.13円と日通し安値を付けた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:133.82円 - 134.88円
ユーロドル:1.0986ドル - 1.1091ドル
ユーロ円:147.13円 - 149.25円

(中村)
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